■原爆ドームにイルミネーション、あり? 被爆者ら疑問視
(朝日新聞デジタル - 12月04日 08:35)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4324967
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原爆ドームと厳島神社が7日、世界遺産登録から20年を迎えるのを記念し、広島市などが多彩なイベントを企画している。節目の年に観光客を招き、価値を見つめ直してもらう狙いだが慰霊の地を観光地化することに疑問の声も上がる。「観光」と「慰霊」の両立のあり方が改めて問われている。
原爆ドーム周辺では「平和の光・イルミネーション」と銘打ち、7日から来年2月5日まで、木々に青色LEDライト約5万球を取り付けたイルミネーションを点灯する。市は「優しく語りかけるような光の演出で平和のメッセージを世界に届ける」としている。
原爆ドームは、登録10年の時も照明を増設。原爆死没者慰霊碑と広島平和記念資料館を結ぶ通路にろうそくを並べた。資料館などで「原子力平和利用博覧会」が開かれた1956年5月には、原爆ドーム自体に電球を飾り、ライトアップしたこともあった。
だが、県原爆被害者団体協議会(佐久間邦彦理事長)には今回、原爆ドームを「観光地」として発信することに、疑問の声が寄せられた。市に内容を確認したところ、「鎮魂の場にふさわしい明かりにした」と説明を受けたという。
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おそらく、「観光」と「慰霊」の両立のあり方が改めて問われている、という話にしたいのは新聞社であって広島ではない。
イルミネーションにするという事が、原爆資料館にそぐわない、などという違和感は、100人いれば、だれかは感じることである。
それは思想でも政策でもない。たんに、これまでと違ったことをするときに、それに否定的な感覚を持つのはある意味ではその人となりに過ぎない。
現状維持を好むのは単に性格のようなものだが。
共感覚と呼ばれるものがある。6感というものがある。視力、聴力、嗅覚、味覚、触覚、温覚という感覚は、通常は独立していると思われている。
ところがある人たちは音を聞いたら色が見えてくると言う。これは感覚が鋭いのでも、独特なのでもなく、たんに、聴覚と色覚の神経がどこかで繋がっているわけである。
すると、そういう神経を持っている人には見える色が、持っていない人には見えないということになる。これは人それぞれの性格のようなものだ。
SEXに異常な痛みを感じる人がいる。痛くて痛くて仕方ないのだが、医者を訪ねても精神的なものである、と診断されてきたそうである。ところが、よくよく調べたら、人よりも30倍も神経終末が集中していたそうなのである。
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38179970
すると痛いのも当然であって、かように人間の体のつくりであったり、神経の走り方というものは、人間の意識にも影響を与えるわけである。
よって何をするにも賛成意見もあれば反対意見もある。トランプの大統領選を見ても明らかである。
これらのもちろん、性格だけで語ることはできない。その背景には性格だけではなく、その人の経済状況、利害関係も含まれてくる。
それが何層にも重なって作る色合いがひとつの色味を生み出す。ひとつの色でぬれればなんと単純であろうか。という思いが強くなれば全体主義に走ってゆくだろうし、様々な色に意味があると思えば、多様性の寛容な社会になるだろう。
別の言い方をすれば、中央集権的であるか、地方分権的であるかともいえる。どれかひとつの意見に集約しなければ動けないのは当然であるが、ただひとつの意見にしか集約しないのであればそれは危うい。
多数の意見の積み重ねで改良したものの上に構築するのがよいはずである。という積み重ねを繰り返してきた近代国家が、ついに行き詰まっているのが現在の世界というものであろう。
あまり人工的にしたいと思わない。街の明かりに自然と照らされている風景が好ましいと思う人もあれば、何かの行事の時くらいは、そのテーマにあった照明でおめかししてもいいのではないか、という様々な意見があるだろう。
一年が一日しかないなら、どれかひとつに決めなければならない。だが、365日もあるのである。かなりの意見を取り入れることは可能であろう。
ならば、問題はこの記事を注目させたいと思う朝日新聞の思惑も、この中には含まれているとみるべきである。たいてい、火のないところに煙を立てるのは、第一報をしたものである。それは狼少年の例を見れば明らかである。
だが、朝日新聞がそういう形であれ、伝えようとしなければこの話も話題にはならなかったであろう。
が、そもそもこれが話題にすべきような話かという気もする。いずれにしろ、イルミネーションが好きな人はエコとかって言葉を使って欲しくないというのが基本にあります。
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