久しぶりに全然どうでもいいことを思い出しました。
大学生の時、学園祭の直前で、構内がわさわさしてるときのことでした。
なんでだか覚えてませんが、大きなホチキスが必要になったのです。でも誰も持ってない。
で、ここからが不思議なのですが、なぜか、自治会室にはあるのでは、と思って借りに行ったのです。今まで入ったこともなかったのですが。
しかも、普通なら初めての部屋だし、ノックして、返事を待って入りますよね。当然です。
なのになぜか、ノックして、いきなりガチャって開けてしまったのです。
そしたらね、まあ多分自治会役員なのでしょうけど、学生カップルが、そのー、かなり密着してたのです。一つの椅子に二人で座って。あ、服は一応着てました。
お互い固まってしまったのですが、「えー、ホチキス借りに来たのですが、、、失礼しました。」 って言って部屋を出たのでした。
でね、不思議っていうのは、僕がそんなことするはずない、ってことなのです。
ホチキスないからっていきなり自治会室に行こうなんて思わないし、ノックして返事も待たずにガチャって開けることもないし。
ほんとそんなことするはずないのです。
なのに、そのときは当然のようにそうしてしまって、で、彼らは相当気まずい思いをしたと思います。
で、その時考えたのはね、ああ僕は人生の主役じゃないんだな、ってこと。
彼らのどちらか、あるいはその子供、あたりがきっと主役なんだな、って思ったのです。
だって僕、完全に脇役ですよね。ガチャっていきなり入ってきて、気まずい思いをさせるためだけに存在する。
ほんとはそんなことするはずないのに、その時に限ってしてしまったのは、させられたんだ、と考えたわけです。意識しないけどどこかから指令が出て、無意識に従ってしまっている。
あるいは劇に例えれば振り付けられてる。
例えばね、2030年、日本にいまだかつてないほど暴虐な独裁者が出てくる、とか。
もう大虐殺とかしちゃってひどいわけ。
で、人類も滅びるか、って勢いなんだけど、そこで誰かが考えるわけ、過去に戻ってこいつが産まれないようにすればいいんじゃないか?
そこで。タイムマシンに乗って1996年の都立大に行って、でも直接干渉はできないから、近くにいた学生の意識を乗っ取って、そいつの生まれる原因になる行為、、、を邪魔させる。
その乗っ取られたのが僕なわけですよ。完全に脇役。たまたまそこにいただけ。
そんなことを考えました。
それからはもう主役になろうなんて考えていません。
いいや脇役で、ひっそり静かに生きて、たまに誰かに乗っ取られて好きなように操られればいいや、ってそう考えてます。実はたぶん今でもそう思ってる、内心。
やれやれ。流されるだけのハッピーライフ。
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