響け！ユーフォニアム2　第8話

ユーフォ2期を視聴しての思いついた事などを綴っています。
今回も各話での事で進めてみます。

第8話 かぜひきラプソディー

無事に駅ビルコンサートを成功させた北宇治高校吹奏楽部だったが、あすかが退部する可能性はなくなってはいなかった。
一方黄前家では、麻美子と両親による話し合いが行われていた。
そんな中、久美子は風邪をひいてしまう……。

色々なシーンがありましたが、個人的に第8話のMVPはこれまで空気に至ってしまいつつ、まさかここで逆転か？と言わんばかりの秀一でしょうね（＾＾；
久美子の幼馴染みである秀一と麻美子との会話シーンがあった事で、その後に姉妹が和解する展開に至った事に久美子は知る由もなかったようですが。
（なぜか？麗奈のみが知る）


8話の根底にあるのは原作小説では第2章での僅かな出来事でありました。
風邪をひいて早退した久美子の中での夢枕の出来事を淡々と語る、そっけない内容でありましたが、そこは京アニマジックと言わんばかりに原作小説以上のエピソードに仕立て、そしてストーリー展開を円滑に進めさせるのでした。

前回でのあすかの親の事と、自分の姉と親の出来事を含ませて対比のような流れ。
親の引いたレールの上を歩かさせられる、子供と言うのはそういう立場に陥りやすい。
あすかと姉の麻美子、詰まるところ親に忠実だった事が似通った視点でもありました。
（あすかは親の前では忠実のように見せているのかも？）





大学3年の時点で退学を懇願する麻美子、両親が望んでいたものとは違うことを勉強したいと言い出す。
それまで彼女は親に反発することなんて出来ない性格だったんでしょうね。
なぜ、この時期に？という事が疑問であるのですが、『妹が好きなことやってるから』と言う視点が大きかったですね。
残念ながら原作小説では麻美子の詳細やその後までは明確に書かれてある訳ではなく、久美子の事がメインであるのでそれでフェイドアウトしてしまうのでした。
従って、『何も解決してないし』という展開でありましたが。


ここではあくまで久美子と麻美子との仲違いを仲裁する必要があった、全国大会出場と言う大きな出来事に向けての障害の一つを解決させる必要があったと捉える方が良いのかも知れません。


＊第8話での色々





原作小説でもアニメでも久々の登場の斎藤葵
あすかの親問題を知っていたのでしょうか、あすかに対してのコンプレックスを持つ葵は表面に出さなくとも、『あの子も、ちゃんと人間だったんだね』と言う冷ややかな笑みは見逃せられません。
葵の中の闇を感じ取った久美子は、むしろあすかに傾倒しかけてしまうようにも伺えます（＾＾；

＊原作小説番外編に当たる『北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話・あの子には才能がある』を一読すれば理解できる事でしたが、アニメではそれに触れずと言う感じでした。





＊第8話のアイキャッチ

梨子とチューバ、梨子と久美子と絡む事はないですね、彼氏がそばにいる事だし・・・



＊久美子の振り返り






久美子：『お姉ちゃんがトロンボーンやってるので、私もそれがしたいです』

トロンボーンはちょっと人気なんで、不人気なユーフォを押しつける先生は策士でした。


風邪で寝込んでしまった久美子は夢の中でユーフォに出会った記憶を呼び覚まし、そして彼女自身の振り返りをするのでした。
ストーリー展開としては大きな出来事ではなかったのですが、ここで視聴者に久美子の過去の出来事を知るにはいいタイミングだったと伺えます。







OPにある映像シーンと同じカットと久美子ベンチに座る姉





『CDない？あんたの吹いてるやつ』


ここではあくまで久美子と麻美子との仲違いを仲裁する必要があった、と書きましたが、自ずと麻美子の中の昔の記憶を呼び覚ました秀一の言葉がきっかけであったのも絶妙でありました。





秀一：『久美子、一度くらい麻美子さんに聞いて貰いたいんじゃないかって思って。ほら、あいつ、麻美子さんに憧れて吹奏楽始めたんだし、いつも言ってませんでしたっけ。上手くなっていつか一緒に吹くんだって』

秀一、GJだったね。秀一のくせに、とかは書かないでおこう。
これらの展開は原作小説にはない展開であり、『あれ？』と言わんばかりの流れを観るのでした。
まぁ、啀み合う姉妹の光景を見せられるのは耐えられませんからね。

で・・・麗奈、なぜそこに
久美子はその事実を知らずなぜか？麗奈のみが知るw


＊第8話での小ネタなど





久美子：『プリン。抹茶じゃないやつ』
母親の趣味で購入される抹茶プリンが好きではない久美子





ほうじ茶プリンだった、って、宇治ではそんなのがあるの？





何でお前いるの？的な
麗奈が久美子の部屋に二人きり！これは引力のなせる業なのでしょうか（＾＾；





葉月からのお見舞いでプリン2個目。
ほうじ茶プリンでなく普通のプリンが食べたかった、ならばそう言わないとね。
シリアスで重い回でありましたが、変なプリンを買ってくる久美子母と言い、緑輝はガチャガチャで変な人形を当ててしまい、それを久美子に渡すと言う。
笑いを含ませるのも京アニの成せる技でしょうか。






麗奈からのお見舞いはユーフォニアム奏者のCD、既に持っていたのにも関わらず、そんな野暮なことは言わない久美子は優しい。
あすかが吹くユーフォの音に似てることを指摘する麗奈でしたが、奏者のクレジットは『進藤正和』と書かれてありました。
うむ、まさか父親か？
さすがに彼女たちは感づいてはいませんが、それはふふふふふふふふっw





あすかヨーソロー





口を縫う（1回目）





口を縫う（2回目）





今週末までにあすかが部活を続けられない事が判明次第、全国大会の本番はあすかの代わりに夏紀を出場させる事を報告する滝先生。
先生としては妥当な選択であるし、夏紀はBグループだったのが急遽Aグループへの昇格という事になるのですが。

今回のところでは夏紀からの発言はなく終わってしまいました。
当然ですが、夏紀のキャラからしてテンションが高くなる話ではなく、負担がかかるような出来事でありましょう。

今のあすかは結果で親を黙らせるために努力しているところ、と言いたいのですが、その事は学校内の誰かが知る良しではなかったようです。
あすか先輩のお家訪問は来週へ！






＊第8話での緑輝






サファイアヘッドバッド





おでこ全開の緑輝
ちょっと緑輝が魅力的に見えたw（自分だけか？
緑輝は自分自身の行いにとても情熱を持っているみたい。

（つづく）



＊おまけ



葵との遭遇におけるシーンにて宇治橋付近に佇む青鷺の姿が印象的でした。
宇治橋付近の上流、塔の島には何羽ほどか青鷺の姿を目撃しておりました。