mixiユーザー(id:4743237)

2016年11月30日12:48

210 view

砂場

11月29日(火)
T大地震研のT中先生のインタビューを行う。
ミューオンという素粒子を利用して、火山の内部を計測する技術を研究される方。
ミューオンは、超新星爆発による光が地球の大気に到達する際にできる素粒子。寿命は100万分の2秒だが、相対性理論により何秒か存続する。マントルまでは透過しないので見れないが、火山のマグマだまりは見ることができる。

簡単にいえば、火山のレントゲン写真を撮ることができると言うこと。

さて、では噴火予知の可能性は、というとかなり困難というのが実情とのこと。
人間であれば、これまでの多くの症例の蓄積があるため、レントゲン写真から病気を診てとれる。
しかし、火山のレントゲン写真を見ても、症例(噴火)の実績が少なすぎて、いつ頃どれくらいの規模の噴火が起きるかわからない。

さて、僕は、インタビューの途中からT中先生の頭の中に興味が移った。

T中先生は、その研究内容からてっきり技術畑の方と思ったが、理論寄りの方。
それも物理学の根本にまで思索を深めており、哲学の域に達しておられる。
先生は、時間に興味があるという話をされた。

かつて時間は、単なるパラメータとして扱われた。
相対性理論において、時間は空間と同じ意味が与えられた。
量子力学において、時間は演算子として定義できない。

時間は存在しないのではないか?

未来には行ける。
過去には行けない。
もし過去に行くことができるのなら、すべてを投げうってでも私は行きたい。

と、おおむねこのような話をされた。
不思議すぎて僕にはよく分からないが、とにかく熱いなと思った。

今回、T中先生のゼミに所属するSラという女性が同席された。
彼女は、芸術学部にいた方。
自然にある電磁波でもって、自然を観測する事に興味を覚えたのがゼミにはいった理由とのこと。また人間のタイムスケールを超えた自然現象に美しさを感じるとも言った。
T中先生から見ると、彼女は1+1=2の世界では共有できないが、1+1=10の世界で意見が一致し、それを自分と異なる感覚から導いていることに興味を覚えるとのこと。

ますます不思議な話だ。

今日は有意義だった。

室町砂場にて、会食を行う。
5Kのコースをいただく。
ビール、そば焼酎のそば湯割りを飲む。

T中先生、Sラさんともに日本酒が飲めない。焼酎も苦手。
ワインは大丈夫だが、トラディショナルなそば屋であるため置いてない。うーん、失敗した。
sラさんは、オーストリーのワインが好きとのこと。

「ジャパニーズ トラディショナルフード グッドマリアージュ ウィズ オーストリーワイン。」
「カビネット、アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、トレッケンベーレンアウスレーゼ。」
「ジブリ? スタンド バイ トトロ。キキ ウイッチーズ。」

でたらめだが通じた。嬉しい。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する