先日の参院選の折、民共連合が不思議な自民批判の仕方をしていたのだよな。
自民「予定していた消費増税を延期する」
民進「やると言った増税をしないのは約束を反故にする行為だ」
共産「減税ではなく延期なのは良くない。我々ならば減税をする」
方向性で行くと、自民, 共産ともに増やさない方向なのに、
民進は自民のことは約束違反という観点で批判して、共産とは手を結ぶ。
共産は自民のことは延期では足らないと批判して、延期の不履行を批判した民進とは手を結ぶ。
共通しているのは、延期は不可、ということ。
しかし民進は予定通り増税せよとは一言も言わない。
共産は党是ゆえもちろん増税せよとは言わない(減税せよと一貫して言っている)が、
約束通り増税しなかったことを批判する民進の主張には目を瞑っている。
ほかの政治的利益のために一部の政策の不整合に目を瞑って手を結ぶというのは、
何ら悪いことではないと思う。
だがそれならばその部分は棚上げにして主張から外すべきであって、
むしろ推して行くポイントは一致する部分だと思う。
一致しない部分をことさらに前に出してしまったら、
手を結んだ両者が何をしたいのか見えにくくなる。
今回の場合、両者が一致して主張していたのは、政策としては改憲阻止、安保反対。
(どちらかというと政策批判より反自民という色彩のほうが目立った印象だが)
どうせならそこだけ推して行ったほうが良かっただろうところ、
両党不一致の消費税政まで表に出したため、よく分からないことになった。
こういう足並みの揃わない政党が協力しても人の理解は得がたかろうよ。
実現したい政治がどのようなものなのか、分からないしな。
そこを揃えれば実現はするかもしれないが、果たして揃えられるのか。
民進党は共産党とはぜんぜん違う政治思想を持つ政党だ。
理念だけ見れば共産党よりはむしろ自民党のほうがまだ近いと思う。
というか、共産党に近い政治思想を持つ政党が、あんまりないような。
■「野党政権つくりたい」=志位共産委員長―衆院選、民進と相互推薦を
(時事通信社 - 11月25日 23:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4312048
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