●老いては子に従え
読み(ひらがな)
おいては こにしたがえ。
意味
年をとったら、あまり出しゃばらずに、子供のやり方に従ったほうがよいという教え。 本来は、女性のための教えですが、今では、広く男性にも用いられるようです。
解説
この句は、本来、女性のために仏教で説かれた教えのようです。五障三従(ごしょうさんじゅう)という 女性の成仏(悟りを開く)に関係する教えのようで、その中の三従として説かれた内容の一つのようです。
重要語の意味
老い=年をとっていること。年をとった人。 従う=他人の思っているようにする。 三従=「さんじゅう」と読み、女性は、「幼い時は親に従い」、「結婚したら夫に従い」、「老いては子に従え」、という3つの戒め。
いわれ(歴史)と重要度
江戸いろはがるた。(大智度論99)。 重要度=☆☆☆
大智度論
大智度論とは、大乗仏教の基本的な教え、「般若経」という経典の内容を 詳しく解説した注釈書。「般若経」は紀元前後の古い経典で、お釈迦様の 悟りの一つである「般若波羅蜜多」の内容を詳しく書いた膨大な書物。 大智度論は、その「般若経」の解説書で、中国にしか伝わっていないようです。 一説には、「竜樹」が著したとされているが、詳しいことは分からないようです。
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http://kotowaza.avaloky.com/pv_fam01_01.html
ことわざ[編集]
老いては子に従え(オいてはコにシタガえ)
1.年を取ったら何事も子供に任せて、それに従うのがいいということ。 「先祖からのこの家に、おっ母をおくのも今夜かぎりになった。やくざに出来たこの百は、後で、どんなにでも、折檻してくんな。今は、何もかも話してる間がねえんだ。――さ、すぐに支度をして」 「支度って、おまえ……」おしげの声は、ふるえを帯びた。「旅に出よう、なあ、おっ母」 「じゃおぬしのあては……。いやいや、いうまい。老いては子にしたがえじゃ。百よ、どこへでも連れて行っておくれ」(吉川英治 『野槌の百』)
参考[編集]
「老いては子に従え」の「子」は息子、娘を指す。
江戸いろはがるたでは、「を」に当てられているが、古来より仮名遣いは「老おいては」である。
出典[編集]
大智度論
参照[編集]
上方いろはがるた:鬼も十八、負うた子に教えられ
尾張いろはがるた:鬼の女房に鬼神
幸田露伴『東西伊呂波短歌評釈』 共に仮名違ひながら其は云はでも有らなむ。一は老者の自ら主とせざるを可とするを云ひ、一は幼者の智も亦また師とす可きあるを云へる、彼此共に其の意の聊か似通へるところあるもをかし。
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https://ja.wiktionary.org/wiki/%E8%80%81%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AF%E5%AD%90%E3%81%AB%E5%BE%93%E3%81%88
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