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2016年11月25日00:25

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バター不足が作られていたことにびっくり

ガイアの夜明けでここ何年も続くバター不足の原因を暴露しててびっくりした。
じつは農協を通じて、あえて供給不足になるように調整されてたんやて。
日本では牛乳は地域ごとに定められた農協と契約して、同一価格で全量買取りするようになっている。
農協はその牛乳を乳業会社に販売して利益を上げるようになってるってことなんやけど、番組の中で最大手農協ホクレンの担当者が語っていたのは、生乳用のほうがバター用として販売するより値が高く、バターは不足すれば輸入すれば済むのだから、国内生産量は足りないくらいにしておいたほうが自分とこも儲かるし、売り上げも見込めるというもの。

あとから出てきた記事によると、担当者はバター不足の件についてのみ聞かれたつもりで答えたのではなく、全体の流れの中でそういった話も出たにすぎないといってるけど、言ってしまった事実は事実なんやからね。
人間、思ってもいないことは口からも出ないし、口から出るってことは普段から思ってるからやねん。
聞いて呆れてもた。

そもそも、なんで牛乳の全量同額買取りが始まったかっちゅうと、自由に販売できるようにしたら、美味しい牛乳ばかり売れて、質の悪い牛乳しか出荷できない畜産業者がつぶれてしまうから、そうした人たちと業界を保護するために始まったんやて。
それって本末転倒やん。
質の悪いもんでもええもんと同じ値段で買い取ってもらえるんなら、誰も手間暇金かけてええ牛乳作ろ思わへんし、頑張ってる人が報われない仕組みでしかないって。

戦後のいろんなもんが不足して、不安定な状態やったときにできたこんな慣習って、いまだに世の中にはたくさんあって、それをネタに甘い汁を吸ってる連中はいっぱいおるんやろな。
農協なんか、その総本家、家元みたいなもんなんちゃうやろか。
そう思わせられる場面が番組の中でほかにもあったからね。

元は酪農家やった人が、今みたいな仕組みでは酪農は駄目になってしまうと思って立ち上げた独立系のベンチャーがあって、全国の酪農家を回って牛乳の直接買取りを行っている。
ところが、農協との関係がまずくなるのを怖れて、高値を提示しても牛乳を売ってくれる人はなかなか居ない。
また、自社で集めた牛乳をバターに加工してもらうために全国の大小バター製造会社に打診しても、やはりすべてが農協との関係にひびが入るのを嫌がって受け入れてくれない。
そこへ牛乳を売る決断をしたひとりの若い酪農家の話がまた衝撃的。

農協に出向いたら、もしよそに牛乳を売るのなら餌の値段はいままでより高くする、貸し付けている金も全額返済してもらうと、組合長自ら恫喝してきた。
経費の半分が餌代で消えるだけに、それを上げられたら経営が成り立たない。
しかし、調べてみると餌を売っているところは農協の関連会社ではあるものの、農協からは完全に独立した経営になっていたので、なんでやねん、それおかしいやないかとねじ込んだら、ようやく条件を引っ込めた。
この若い酪農家の場合、脱サラして都会から移り住んできた人やから、変なしがらみがなく、交渉力もあったんやろけど、親の代、その親の代からやってるような人なら、最初に農協から恫喝された時点で諦めてもたんやないやろか。

さすがに今みたいな状態が続いたら新たに酪農を始めようとする人はいなくなるんやないかと危惧した政府が、ようやく制度の撤廃に向けて動き出したとのこと。
安倍ちゃんならそのへんをちゃんとやってくれそう。
安くて美味しい牛乳を飲めるようになる日が来るのも、そんなに遠いことやないかもね。
なんにしても、巨大な利権をバックに持つ圧力組織である農協に正面から問題提起したテレビ東京に拍手を送りたいと同時に、ほかのマスコミはなにやっとんねんと言いたい。


バター不足は仕組まれたものだった? 「ガイアの夜明け」放送内容にホクレンが反論「誤解を与える内容」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4309507
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