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2016年11月24日17:05

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三鷹の森

11月22日(火)
国立天文台の見学会を実施する。
重力波を観測する技術試験、4D2Uプラネタリウムなどを見る。

重力波の観測は、2015年9月、アメリカのLIGOがついに成功した。
マクスウェルが電磁波を提唱して、すぐに確認できたのに対し、重力波の観測は100年もかかった。
超新星爆発とかブラックホールがくっつくとか、大きな出来事があってようやく観測できるかもしれない、それくらいわずかに現れる現象だからだ。
それを初めて観測したということでニュースになった。
手柄は、LIGOにとられたが、技術的な基盤はここ国立天文台が築いたとのこと。
我が国は、岐阜県に重力波望遠鏡「KAGLA」を建設した。巻き返しに期待したい。

4D2Uプラネタリウム。
おもしろい。
「火の鳥」で、火の鳥がある登場人物(茜丸だっけ?)を、極大の世界と極小の世界へ案内するエピソードがあったが、まさしくソレ。
太陽系のスケール、銀河系のスケール、さらに数々の銀河をみたスケール、138億光年のかなた数千万の銀河を俯瞰したスケールと、それぞれのスケールの宇宙の姿を立体映像で見ることができる。

そのむかし、僕は両親に対して、天の川は私達がいる銀河系の星々であることを説明しようとして、ついぞ分かってもらえなかったという思い出がある。
職場のS木さんに説明したら、やっぱり分かってもらえなかった。
天の川の姿を口で説明するのって難しい。
このプラネタリウムなら、一目瞭然でわかる。

ドラえもんで、立体の宇宙儀みたいな道具を出して、のび太に教えるというエピソードがあった。それは、やっぱりこの4D2Uプラネタリウムみたいな見せ方ができる道具だった。
4D2Uは、火の鳥でありドラえもんなわけだ。
未来世界だ。

I家先生の講演会。
ハワイの直径8mの望遠鏡「すばる」、1999年完成。
色んな技術が詰まっているが、特筆すべきは、I家先生の画像の補償技術。
地上で行う宇宙観測には、絶対につきまとう問題がある。
それは空気。
カーテン越しに外の景色を見るようなもので、ぼやっとしか見えない。

この問題の解決のために、アメリカは、ハッブル宇宙望遠鏡という7兆円をかけて宇宙に望遠鏡を設置するというプロジェクトを行ったほど。
すばるでは、I家先生が開発した画像の補償技術で対抗した。
カメラのピンボケ補正みたいな技術と思えばいいのかな?

結果は、ハッブル望遠鏡とほぼ同程度の性能。
視野の広さは1000倍だ。
費用は400億円。175分の1だ。
すばるにより、128.8億光年かなたにある(今まで発見した中で)最も遠くにある銀河「IOK-1」を発見した。

現在計画中の30m望遠鏡「TMT」、2027年完成予定。
TMTという名称にどのような意味がこめられているかというと
thirty meter telescope の頭文字で、そのまんまだったので驚いた。
ハッブル宇宙望遠鏡の13倍の性能を持ち、28等星まで見ることができる。
これは、月面においたホタルの光を検出できる精度とのこと。

期待している成果は、主に次の三つ。
・最初期の宇宙を観測。宇宙の起源に迫る。
・ダークエナジーの存在確認。宇宙の膨張速度は本当に加速しているのか。
・生命のいる惑星の発見。

SFですな。すばらしい。
このようなすばらしいプロジェクトに、なんと一般の方でも支援ができる。
一口千円で寄付を募ってます。
もちろん法人の支援も可。
支援者にはなんと銘板にお名前が刻まれるという特典付き。
参加しよう、そうしよう。
http://tmt.nao.ac.jp/office/donation.html


夜。「ムサシノバル」にて懇親会。
コース料理+フリードリンクで4K。
生ハム、サラダ、蒸し野菜、鶏のロースト甘酸っぱい感じのソース、ピザ、フレンチトースト
駅近ならどこでもいい、くらいな気持ちで適当に抑えて期待していなかったが、とてもおいしかった。
生ビール、白、赤を飲む。
解散。

長浜ラーメンに寄る。
豆腐、餃子、ラーメン、レモンサワー、ウーロンハイをいただく。

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