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2016年11月23日22:50

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>最初に会った海外の首脳だから、トランプ次期大統領は日本を重視するという主張はナンセンスである>

【前の日記より】



4人目に挙げられているのが安倍晋三首相である。以下は筆者の印象である。安倍トランプ会談に対する日本のメディアのはしゃぎぶりには違和感を覚えている。トランプ次期大統領の報道責任者コンウェイは「政策および日米関係に関する深い会話は政権が正式に発足するまで待たなければならない」とCBSのニュース番組のインタビューで語っていた。言い換えれば、今回の会談では詰めた議論はされないということである。安倍首相は事前の準備をして会談に臨んだと伝えられるが、トランプ次期大統領から実質的な話は何も聞けなかったものと想像される。会談の後、首相は「相互信頼の基盤はできた」「トランプ氏は優れた大統領になる」といった発言をしているが、人はそんなに簡単には判断できないものである。外交政策で首脳間の信頼関係は極めて重要である。歴史を見ていると、外交交渉で最後の決断を迫られたとき、交渉担当者同士、あるいは首脳同士が信頼できるかどうかで交渉の行方が決まった例は多い。ただ、それは一般論で、共通の目的と価値観を持って初めて同盟関係は強化される。外交は友人関係で成立するわけではない。

最初に会うということに特な意味はない。日本のメディアが騒ぐほど、今回の会談はアメリカでは話題にはなっていない。報道されたとしても、それは次期大統領の行動の一つとしてであり、日米関係が注目されたからではない。そもそも多くのアメリカ人にとって日本に対する関心はそれほど高くはない。しばしば、日本のメディアは最初に訪れるのは、その国を重視している証だという書き方をする。今回も最初に会った海外の首脳だから、トランプ次期大統領は日本を重視するという主張はナンセンスである。ブッシュ大統領が最初に訪問したのはメキシコであった。理由は不明だが、おそらく知事を務めていたテキサス州はメキシコとの関係が強く、大統領の弟のジェブ・ブッシュの妻はメキシコ系アメリカ人であったことが影響したのかもしれない。またオバマ大統領の最初の訪問国はカナダであった。クリントン国務長官の最初の公式訪問国は日本であった。彼女は日本をアジア戦略の“コーナーストーン(要石)”と表現していた。だが最初に訪日したのはフィリピン、中国、韓国の4カ国訪問の一環で、旅行の行程から言えば、日本が最初に選ばれるのは当然であった。

報道では、トランプ安倍会談は、安倍首相がトランプ次期大統領に電話で祝辞を述べたときに「早く会いましょう」と語り掛けたのに対して、トランプ次期大統領が即座に反応して実現したと伝えられている。現国務省のジョン・カービー報道官は「次期大統領は複雑な外交手続きを経ずに外国の要人と会っている。要請があれば次期大統領と彼のチームを支援する準備をしている」と語っている。外交的なプロトコル抜きでの対応は、ビジネスマン的な対応である。会談での内容はお互いに秘密にするという約束のようだが、先に触れたようにトランプ次期大統領が具体的に何かを話せる状況ではない。これも想像だが、ゴルフ談義に終始したのではないかと、勝手に推測している。外交政策で重要なのは、いかにして政策オプションを確保するかである。日本の方からお願いするという話では、日本にオプションがないことを相手に伝えるようなものである。いずれにせよ、当選後最初の10日間に会った人物の“不可解なリスト”に安倍首相が入っているということである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーーー
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakaokanozomu/20161120-00064656/

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