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2016年11月21日00:48

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スポーツバイクとシティサイクルの違い

ママチャリを含むシティサイクルとスポーツバイクの違いはどこにあるのかとよく聞かれる。
見た目が違う、素材が違う、パーツが違う。
シティサイクルでもブリジストン、ミヤタ、パナソニックあたりの定価で3万円以上するものは、素材はアルミで精度が高く、部品もええもんを使っている。
それでもスポーツバイクと異なるのはタイヤとギアの構成。
タイヤとギアの構成がスポーツバイクのものであれば、見た目はママチャリでもスポーツバイクといえる。
逆に言えば、ルック車と呼ばれる、スポーツバイクに似せたデザインのママチャリはそこが駄目。

ママチャリは変速がないか、あっても6段まで。
スポーツバイク用のコンポは最低でも7段からで、いまは9段と10段が主流。
変速ってのは、軽く踏めるようにするためのもので、ママチャリにはあってもなくてもあまり違わないのに、スポーツバイクにはなければ乗りにくいのは、ギア比の関係から。

自転車には前のギア(チェ−ンリング)と後ろのギア(スプロケット)があり、そのギアの歯数の比率をギア比と言う。
ギア比が小さければ小さいほど軽く漕げるが速度は出ない。
逆にギア比が大きいほど強く踏み込まないとまわらんけど、速度は出る。
ママチャリは前のギアが小さいのでうしろのギアとのギア比も小さく、漕ぎ出しは軽いがスピードが出ない。
だからあえて後ろのギアを多段化して軽いギアから重いギアまで選べるようにしなくても平地を普通に走ってる分には特に問題はなく、少々の坂道でも軽く登れてしまう。
一方、スポーツバイクは前のギアが大きいのでギア比も大きくなり、変速なしやと発進でもたついたり、坂道で立ち往生したりする。

数年前からスポーツバイクなのに変速なしのシングルがけっこう売れてて、ファッション性で選ぶ人がおるけど、自転車がどうして今の形になったのかまったくわかってない連中やなと、個人的には思う。

知らない人が多いのはタイヤの違い。
幅やトレッドパターンの違いは誰が見ても違うのがわかるけど、実は空気圧も違う。
バルブ形状には3種類あって、一般車に使われる低圧用の英式、主にMTB系に使われる米式、そしてスポーツバイク用で高圧の仏式。
英式やと適正空気圧は3キロ程度のところ、仏式は7キロ前後。
乗り心地を重視するママチャリには低圧でふわふわした乗り味を持たせ、スムーズさと速さが命のスポーツバイクは仏式で転がり抵抗を軽減している。

ほかにもブレーキの方式が違ったり、スポーツバイクはタイヤが簡単に外れるようにクイックリリースになってたりするけど、フレンチバルブの高圧タイヤを履いていて、変速が最低7段以上になっていれば、シティサイクルとは一線を画してるってこっちゃね。


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