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2016年11月20日22:47

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ティーレマン×シュターツカペレ・ドレスデン ラインの黄金

2016/11/20日 16:00- サントリーホール

指揮:クリスティアン・ティーレマン
管弦楽:シュターツカペレ・ドレスデン
舞台統括:デニー・クリエフ

ヴォータン:ミヒャエル・フォッレ
ドンナー:アレハンドロ・マルコ=ブールメスター
フロー:タンセル・アクゼイベク
ローゲ:クルト・シュトライト
アルベリヒ:アルベルト・ドーメン
ミーメ:ゲアハルト・ジーゲル
ファフナー:アイン・アンガー
フリッカ:藤村美穂子
フライア:レギーネ・ハングラー
エルダ:クリスタ・マイヤー
ヴォークリンデ:クリスティアーネ・コール
ウェルグンデ:サブリナ・ケーゲル
フロスヒルデ:シモーネ・シュレーダー

サントリーホール30周年を記念したザルツブルク・イースター音楽祭 in Japanの目玉である、ホール・オペラ形式でのラインの黄金の上演を観てきました。

いやーーーー、すんばらしかった。歌手も皆さん凄かったんだけど、私はオケに一番感動しました。2015年2月のティーレマン×SKDの来日公演のときの感想を読み返してみると、やっぱり同じことを感じてる。音がとにかくクリア。でも重みや深みがある。そして指揮者の意図に沿って寸分乱れぬ一体感。目指していることが明快で、でも型にはまりすぎることなく抒情的。そして、これはティーレマンの持ち味のような気もするけど、リズム感が抜群。歌手とのバランスもとても大切にしていて、オケが立ち過ぎないようにという配慮もあったと思います。こんなの聴くと、今後ハードルが上がっちゃうなあ。

ホール・オペラというのは初めての経験なのですが、コンサート形式ともまた一味違う。今回はステージの奥に能の舞台のようなセットがあって、そこで歌手の皆さんが演技をしていました。衣装は、スーツやドレスではありますが、例えばローゲはスーツの中に赤のシャツを着ているなど、それなりに役に合わせた味付けはあり。ワーグナーの「楽劇」はこの程度のセットで十分作品の意図も伝わるなぁと思います。

歌手の皆さん、実力派揃いだし、演技もお上手でした。フォッレのヴォータン、威厳と同時に身勝手な男を上手く演じていたと思います。歌も本当に安定していて素晴らしい。あと、我らが藤村さんのフリッカ、威厳では一番だったかと思います。彼女の声は力があって憂いもあって大好き。ジーゲルのミーメは東京春祭でもお馴染み。演技も細かいところまで作り込まれていて、ミーメは彼以外では聴けないな!巨人のハーフナーとファーゾルト、体も声量もたっぷりしていてまさに役にはまってました。ローゲ役のシュトライトさん、軽快な動きでお調子者のローゲを好演。あと、個人的に、フロー役のアクゼイベクのきれいな声が気に入ったな。ちょっと背が低いけど顔も可愛いいし!

休憩なしの2時間半があっという間でした。こういうのがあるから、オペラって面白い!サントリーホール改修後のこけら落とし公演にも、ティーレマン×SKDをよんでくれないかしら。

2015年2月のSKDの来日公演の感はこちら。このときはメインディッシュはRシュトラウスの英雄で、アンコールでローエングリンの前奏曲を聴いて大感激したのでした。
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