岩崎慎一クラシックギター・マスタークラス開催終了

【写真左】岩崎慎一先生と私
【写真中】会場の様子
【写真右】打上げの様子


皆さんこんばんは。
先週末11/13（日）9：00〜17：00、大阪在住のプロギタリスト岩崎慎一先生を千葉にお招きしてマスタークラスを開催しました。

今回私のギターの師匠の坪川真理子さんより紹介を受けての開催でした。関西方面在住の先生は藤井敬吾先生に次いで2人目です。
会場は千葉市美浜文化ホール4階の第1スタジオ。主催は千葉ソロギターサークルです。今回も6名のレッスンと、レッスン終了後にミニコンサートをやって頂きました。 聴講生6名を含め総勢13名での開催でした。


岩崎先生のレッスンは、まず受講者の演奏を聴いた後、この曲で何処が問題なのか、何を課題にしているのか、どんな事を表現したいのか等を問いかけることから始まりました。それに対して受講生が答えてきたことを中心にレッスンがスタートします。
つまり、受講生が一番気になっている事、直したいところ、疑問点、学びたいところという、受講生にとって一番知りたいところから攻めて解決策を見つけて行きます。もちろんそれ以外に、先生自身が見つけた要改善点も適宜指摘して下さいます。

左手で技術的に困難な部分の改善方法では、スローモーション練習が有効であると何度も繰り返しおっしゃっていました。
テンポを極端に落とし、左手の動きを理想的な運指で押さえ、脳にその動きを覚え込ませる、と言うものです。ただゆっくり弾くのではなく、理想的で合理的な運指を考えながらと言うところもポイントです。また、曲全体をゆっくり弾いてしまうと、すぐに耐え切れずに長続きしないので、技術的に困難な部分を抜き出して行うと良いとの事です。
岩崎先生曰く、ゆっくり練習は、世界中の著名な演奏家のレッスンでも繰り返し指導されているとの事です。たしかにゆっくり弾けないのに、速く弾けるはずはありません。何事も忍耐が必要です。


私のレッスンでは、ヴィラ＝ロボスの前奏曲第4番の中間部の右手のアルペジオを中心に指導して頂きました。4つのアルペジオの一つひとつの音を明瞭に、確実に、バランス良く発音させる方法です。右手のタッチやフォームを修正して頂きました。後は練習して身に着けたいです。
冒頭のメロディの歌い方も勉強になりました。この曲はいろいろな先生にレッスンを受けて学んできていますが、また一つ表現の引き出しが増えた感じです。聴衆に感動を与える演奏を目指して取り組んでいきたいと思います。


レッスン終了後のミニコンサートも見事でした。クリアーでやや硬質な音色で自在な音楽表現は聴くものを弾きつけます。このような演奏を目の前で聴けるのは本当に幸せなことです。この日演奏された曲は下記5曲でした。

【岩崎慎一先生ミニコンサート】
1.マズルカ（タレガ）
2.アンダルーサ（グラナドス）
3.マドローニョス（トローバ）
4.トリーハ（トローバ）
5.カミーノ・スープレ（ファルー）※アンコール


その後岩崎先生を囲んで、受講者聴講者の参加者全員で座談会を行い、ギター関係の色々な質問や話題で意見交換しました。
マスタークラス終了後は、場所を会場近くのファミレスに移動して岩崎先生を囲んで夕食会を開催。ここでもいろいろな話題で盛り上がって、充実のマスタークラスはお開きとなりました。
最後にJR千葉駅近くのホテルまで岩崎先生を車で送って、全日程終了です。車で送って下さったNさん、ありがとうございました。
長時間の指導とミニコンサートをしてくださった岩崎先生、参加者の皆さん、お疲れさまでした。


明日は、13時から千葉市美浜区の幕張ベイタウンコア・音楽ホールで第131回ステージ練習会を開催します。
その前に、午前中は宮下祥子先生のレッスンを数年ぶりに受けます。


【岩崎慎一クラシックギター・マスタークラス開催概要】
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【イベント名称】岩崎慎一クラシックギターマスタークラス（ミニコンサート付）
【出演】岩崎慎一（ギター）
【日時】2016年11月13日（日）9:00〜17:00
【会場】千葉県・千葉市美浜文化ホール・4F第1スタジオ
　　　　＜会場HP＞http://www.mihamahall.jp/floor.html
　　　　＜会場アクセス＞http://www.mihamahall.jp/access.html
【主催】千葉ソロギターサークル（代表：上原淳）

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【岩崎慎一マスタークラス・スケジュール】
09:00〜09:20　会場設営（9:20よりレッスン開始）
09:20〜10:20　増田誠一郎　序奏・１番（主題）〜「詩的ワルツ集」より（E.グラナドス/福田進一編）
10:20〜11:20　直井正敏　セビーリャ、アストリアス（I.アルベニス）
11:20〜12:20　堀田京子　アディオス・ノニーニョ（A.ピアソラ/L.ブラーボ編）、 マズルカ・ショーロ（H.ヴィラ=ロボス）
12:20〜13:00　休憩（40分間）
13:00〜14:00　上原淳　前奏曲第4番（H.ヴィラ=ロボス）、前奏曲第2番（H.ヴィラ=ロボス）
14:00〜15:00　北方雅之　サンブラ・グラナディーナ（I.アルベニス）
15:00〜16:00　竹内敏雄　序奏とロンド（D.アグアド）
16:00〜16:10　休憩
16:10〜16:30　岩崎慎一ミニコンサート（約20分間）
16:30〜16:55　岩崎慎一先生を囲んで座談会
16:55〜17:00　片付け・撤収
17:00〜17:20　打ち上げ会場へ移動（会場近くのロイヤルホスト予定）
17:20〜19:30　岩崎慎一先生を囲んで夕食会＆打ち上げ（自由参加）

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【岩崎慎一プロフィール】
大阪生まれ。ギターを松山豊樹、木村英明、藤井敬吾の各氏に師事。
1993年スペインへ渡り、ホセ・ルイス・ゴンサレス氏に師事。また、井上幸治、フェルナンド・ロドリゲスの両氏にも学ぶ。Ａ・ディアス、D.ラッセル、M.バビローニ、他のマスタークラスを受講。1997年、バレンシア交響楽団ヴィオラ奏者トライアン・イオネスク氏と共に“デュオ・アルペジオーネ”を結成するなど、2001年に帰国までの間、スペイン各地において多数のコンサートや録音等を行う。第23回クラシカルギターコンクール（東京）、ホセ・ルイス・ゴンサレス国際ギターコンクール（アルコイ）優勝。その他、第43回マリア・カナルス国際ギターコンクール（バルセロナ）等のコンクールに入賞。現在関西を拠点にコンサート、教授活動を行っている。