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2016年11月18日13:12

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11/14〜11/16長崎・五島列島・九州百名山・七ッ岳△432m

長崎県五島列島にある、九州百名山・七ッ岳△432mを登頂してきた。
五島列島は、西海の大自然の中でキリシタン400年の祈りが聞こえる、歴史の島である。
長崎市の西方沖、東シナ海に浮かぶ大小140余の島々で構成されている。そのうち有人の島は
18ある。観光のメインエリアは、福江島で人口は現在3万8千人。面積は約320平方キロ、小豆島の2倍ある。上五島は面積約168平方キロである。去年訪れた石垣島の人口は4万8千人だった。
11/14,伊丹空港10:25発で、福岡空港には11:40着。ここからオリエンタル・エア・ブリッジ社のプロペラ機で、五島福江空港には13:10着。
予定では、ここから鬼岳△315mに登るのだが、あいにくの雨で、希望者での登頂となった。
鬼岳は太古の噴火によって形成された、お椀型の山で名前とは裏腹に芝生に覆われた穏やかな山である。500万年前に噴火した楯状火山の上に、5万年前の臼状火山が重なったシンターコンと呼ばれる珍しい形式の火山で、主峰鬼岳・火ノ岳・城岳・箕岳・白岳の総称である。
泊まりは、鬼岳温泉・五島コンカナ王国で連泊となった。鬼岳の麓、約1000mから湧き出る、
温泉を汲み上げた天然温泉で褐色のにごり湯で、ログハウスコテージもあるリゾートホテル。
11/15,2日目は雨も上がって、七ッ岳登山に出発する。七ッ岳の取付には8:50。ここには立派
な案内板と「草づみ地蔵堂」があった。この山は、玉之浦町側から望むと山名どおり、七つの峰が鋸の歯のように連なり、とても400mの低い山には見えない。
地元のガイドを先頭に歩き出す。ヒノキの植林を抜けてガレ場にさしかかる。三等三角点のある頂上には10:20到着した。北には、五島列島最高峰の父ヶ岳△461mの眺めがいい。痩せ尾根
のピークのアップダウンを繰り返して、七嶽神社には12:50。ここからは車道を歩いて、荒川
温泉バス停には14:00。ボランティアガイドの川口さんが待っていてくれて、観光となった。

長崎県は歴史的経緯からカトリック教徒が多い。県下には日本のカトリック教会堂の1割を占める130以上もの教会堂があり、なかでも五島には50余りが集中している。これはキリシタン
禁制下の江戸時代、五島に多くの潜伏キリシタンが暮らしていたことに由来する。信徒たちは弾圧されながらも信仰を守り抜き、明治6年(1873)に禁教令が解けると、自分たちの集落に自らの手で教会を建てたのだった。下五島には8%、上五島には25%の人がキリシタンである。
玉之浦町にある井持浦教会を訪ねる。
ここには明治32年(1899)に日本で初めて造られた「ルルド」がある。ルルドは南フランスの町の名。1858年、その地の洞窟に聖母マリアが出現し、霊泉で難病を治すなどの奇跡を起こしたとされる。去年の7月、東京文京区にある「カテドラル聖マリア大聖堂」を訪れた時にも教会
の敷地に「ルルド」があった。井持浦教会の建っている玉之浦一帯は、五島に迫害の嵐が吹き荒れた明治初期、唯一、迫害を逃れた地区だという。

その後、福江島の最西端にある大瀬崎灯台に向かった。「日本の灯台50選」の一つで、芥川賞作家・吉田修一のベストセラー<悪人>の映画のロケ地になった。主演は妻夫木聡と深津絵里。私もこの映画を見たので、この断崖絶壁を思い出した。ここには「祈りの女神像」があり長崎の原爆祈念像をつくった、北村西望氏が昭和43年に訪れている。この海域は「ハチクマの渡り」でも有名で、ハチクマとは体長55センチで、翼を広げると1.35mあり、タカ科の肉食の鳥。
大瀬崎はハチクマの群れが中国大陸へ向けて飛び立つ様子を間近に観察できる格好の場である。
五島はEV(電気自動車)の普及モデル地域になっており、福江島でも多くのレンタカー業者がEVを保有しており、急速充電器が島内各所に設置されていれのを見た。離島のせいだろうかガソリンは高く、リッター140円だった。

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