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2016年11月18日10:51

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この世界の片隅に

11月17日(木)
はまぎんこども宇宙科学館へ行く。
洋光台駅は意外に遠い。
帰りに川崎で降りて、「この世界の片隅に」を見る。

見事なアニメーション。
水彩画を思わせる柔らかなタッチ。
広島の街並みと賑わい、呉の田畑と家並み、港といった景色を、遠くの視点から広々と豊かに、そして事細かに描いている。
記録映画よりも記録性が高いと思わせる細かな描写であり、さらに情緒を含み、土地と時代の空気を感じさせる。
悲惨さ残酷さを緩やかに伝え、悲しみのみを心に強く伝える。アニメ表現の真骨頂。

「あー・・・これは日本人は見とかないといけないやつだ。」

と思った。
内容は、日々いろいろあって、クスッとして、ほっこりする日常のドラマ。
ほんのりとした恋愛要素がぐっとくる。
日本人には、愛を語るより、情で寄り添う方がしっくりくるなと思った次第。

物語の中盤から終盤にかけて、彼らを取り巻く出来事は、歴史で示す通り。
空襲の恐ろしさは、まるで我が身で感じるかのようだ。
空気まで表わすこの映画の圧倒的な描写は、あらためて70年前のあの戦争を「現実にあった理不尽な暴力」であることを思い知らされる。

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