管理体制

■大阪府警本部長が遺族に謝罪文　警官の交際女性殺人事件
(朝日新聞デジタル - 11月16日 00:46)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4295097


このニュースの呟きを見ていると、上司が部下のプライベートまで管理せにゃいかんの？ という意見が散見される。
私も特に悪いことをしてるわけではありませんが、職場の上司に休日や退勤後の活動まで管理されたらうんざりしますわ。
でもね、これは私が一般人だからだと思ってます。

私の友人に元SAT(機動隊の上位部隊みたいなとこ)に所属していた人がいる。
彼は部隊に所属する前から、とても真面目な人物だった。
彼の場合、特殊部隊に所属していることもあって、プライベートまで管理されていたという。

例えば、事件が発生するといつでも出動できるように寮住まいだった。
まあ寮住まいはいいとして、休日に出掛ける際も上司の許可が必要だったという。
理由としては、上記と同じ事件が発生すると〜ってやつだ。
特殊部隊なだけあって人員が少なく、非番でも事件があれば駆り出されるらしい。
また、当然ながら外出先でも常に連絡が取れて出動できる範囲内に限定された。

給料においても徹底的に管理されたらしい。
特殊部隊において自己を律する必要がある、という理由だ。
給料の使用目的を家計簿のようにつけて上司に提出。
個人的な趣味には口出ししなかったが、金額が高いと注意され、「こんなんじゃフィギュアの一つも買えねえ」と彼は嘆いていた。

大きな買い物(車とか)の場合も上司に要相談。
貯金通帳と収入と支出と用途と役職(ここが一番重要)を考えて、上司が購入する車を決定する。
貯金額が十分あっても、上司が不適切と判断したら購入できないという。
本人は色とオプションくらいしか決めれないという。
因みにパジェロクラスは出世するまで許可がおりないらしい(ていうか、上司よりいい車は許可がおりない)

恋人が出来ると、真っ先に上司に報告しなければならないらしい。
恋人の素行調査、犯罪履歴、家柄(暴力団関係かどうか)、家族の犯罪履歴等を調べあげるためらしい。
寮住まいの少ない出会いの中でやっと出来た彼女。

「キミは浪費癖があるから警察官の恋人に相応しくない」

付き合い初めた翌朝には、上司から彼女にお断りの電話があったという。
しかも本人には事後報告だった。

無論、恋人になるだけでこれだけの試練が待ち受けるわけだから、結婚となるともっとハードルが高くなる。
結婚相手の資産(借金込)調査、家族全員の交友関係、信じられないくらい調査される。
ここまで調査しても、基本的に結婚はNGらしい。
SATである限り、いつ死ぬかわからないから(じゃあ調査いらないじゃん！)


とまあ、ここまでは友人の言葉を鵜呑みにすれば、の話だ。
警察経験のない私には真実を知る術がない。


何が言いたいかと言うと、部署によってはこれくらい管理されるということ(本当かどうかは知らないけど)
彼の場合は、特殊部隊に所属していることもあって、徹底的に管理されていただけかもしれない。
でも国民の税金で、国民のために、正義と秩序を守るために、悪と対峙し続ける過酷な職業、警察官。
暴力団や犯罪組織と馴れ合ったりしないためにも、これほどの管理をしている部署もあるということ。

特殊部隊と一般巡査、部署も階級も全然違うが、生活環境も管理も全然違う。
一般警察官も、定期的に抜き打ちで素行調査すればいいと思う。
そして素行が悪ければ、更正プログラムや管理を厳しくすればいい。
素行が悪くなくても管理されてる人もいるんだから、これくらいのペナルティはいいでしょ。
そうすれば今回のような事件は起きなかっただろうしね。

因みに元SATの友人は、警察を辞めたら合コン狂いになった。
まあ、なんというか、管理も大事かもしれないが、締め付けもほどほどにしないと、反動が凄いというわけだ。