またまた先月見た映画の感想。
選挙中、トランプさんがアメリカとメキシコの国境に壁を作る!
と言っていた繋がりで、この映画の感想です。
メキシコの麻薬戦争がネタのクライムサスペンス映画。
前にも書いたけど、実話を元にしてんじゃねぇのかという程
生々しさに肩に力を入れながら見てました。
ボーダーライン(原題:Sicario)
舞台はメキシコでも超危険地帯とされるシウダーフアレス。
冒頭、主人公率FBI捜査官ケイト(エミリー・ブラント)いるFBIのチームが
ある誘拐事件を追って1戸建ての建物を奇襲攻撃。
頭からビニール袋を被された仏さんが、壁の中から出てくる出てくる。
外で嘔吐するFBIの面々。スタートからインパクト大。つかみはOK。
ある日、上司から呼び出されたケイトは
国防総省の人間マット(ジョシュ・ブローリン)が仕切るチームに加わり
誘拐事件の主犯者の捜査をするべく
正体不明のコロンビア人アドバイザー、アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)と共に
メキシコ、シウダーフアレスに潜入することになるのだが・・・
実はこの作戦、国防総省の狙いは別のところにありまして
狙いは誘拐事件の主犯者ではなく
誘拐事件の主犯者、そのさらに上にいるメキシコ麻薬組織の超大物を
アレハンドロに殺害させ、コロンビア麻薬組織に麻薬市場を支配させるというもの。
アレハンドロの正体も
そのメキシコ麻薬組織の超大物に家族を殺されたコロンビア政府の人間で
作戦には私情で参加。アメリカ国防総省はそれを利用したというもの。
メキシコ麻薬組織の超大物とその家族を射殺し、私情を晴らしたアレハンドロ。
最後、アレハンドロに拳銃をつきつけられ
全ての作戦はあくまで合法であったという書類にサインすることを強要され
止むを得ずサインするケイト・・・
いやぁ・・・主人公の知らないところで上層部の思惑が動いていて
ただの駒として動かされ翻弄される主人公。
そういう組織内の怖さとか、全てが生々しくて下手なホラー映画より怖かった。
コロンビア人アドバイザーをベニチオ・デル・トロが演じているのだが
原題のSicarioはスペイン語で「暗殺者」という意味だそうで
それを踏まえると、ベニチオ・デル・トロ演じたコロンビア人が本作の裏主人公だね!
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