東京交響楽団第646回定期演奏会
2016年11月5日(土) 18:00 開演
ドヴォルザーク: チェロ協奏曲 ロ短調 op. 104
アンコール
J.S.バッハ :無伴奏チェロ組曲第3番から「サラバンド」
ブラームス: 交響曲第4番 ホ短調 op.98
指揮シモーネ・ヤング
チェロ:アリサ・ワイラースタイン
東京交響楽団
1、ドボコン
ソリストのワイラースタインは、女性らしい柔らかな響きを奏でる。
ホルンを除きオケの響もよく、端正な演奏を聴くことができた。
アンコールのバッハも素朴な感じで良かった。
2、ブラ4
ワーグナーを得意とする指揮者だけに大変期待していた。
1楽章 早くテンポで淡々と進んでいく。途中急激なリタルダントやパウゼを設け
劇的効果はそこそこ感じるが、ブラームスの雰囲気はない。
2楽章 1楽章とは変わり、ゆったりとしたテンポだ。各楽器を十分に歌わせ、
美しい音楽を作り上げた。しかし、美しさはあるものの深淵さや重厚感は感じなかった。
3楽章 超快速テンポだ。オケは十分になっていてそれなりに面白かった。
4楽章 普通のテンポだが、3楽章が早かったので遅く感じる。ここでも2楽章同様
各楽器をよく歌わせる。オペラのアリアを聴いているかのような充実感だ。
音響的には満足できたが、ブラームスを聴いたという充足感はない。
楽劇 「ブラームス第四交響曲」といった印象だった。
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