mixiユーザー(id:7233866)

2016年11月03日09:29

314 view

11月2日諏訪内・ブロムシュテット・バンベルク響

2016年11月2日(水) 19:00開演

ベートーヴェン

: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
: 交響曲第5番 ハ短調 op.67 「運命」

アンコール
ベートーヴェン :『エグモント』序曲

指揮ヘルベルト・ブロムシュテット

ヴァイオリン:諏訪内晶子

バンベルク交響楽団


1、Vnコン
諏訪内の演奏が光った。 1楽章の始めではやや金属的な音と感じたが、
途中から煌びやか増し、カデンツァではストラドらしい豪華な音となった。
2楽章の特に高音域は、宝石のように美しく、奏者の美貌が霞んでしまうようだった。
3楽章も見事。
先月聴いたイザベルファウストの前衛的な演奏も楽しかったが、諏訪内による伝統的な
演奏も心地よかった。

2、ベト5
バンベルク響を聴く時に 期待するのはドイツの田舎風の素朴な音だ。
オケの技術が飛び抜けて高いわけではないが、微妙な音のズレが独特なサウンド
を生みだすのだろう。
基本的に素朴な音は堪能できたが、一つ気に入らないのは、
なんちゃってピリオド奏法を行っていることだ。長い音をノンヴィブラートで弾くものだが、
これだけの弦の人数 (14−14−10−8−6)の音を一つに合わせるのは技術的に
難しく、また熱が入ると半分以上の奏者がヴィブラートをかけてしまっている。
このため細かいパッセージで折角盛り上りを作っても到達点の長い音で気が
抜けたようになってしまった。ここがバシッと決まれば結構いい演奏だったのに残念だ。
歳をとっても新しいことにチャレンジするのはいい事だと思うが、
オケの持ち味が失われてしまっては本末転倒だ。
エグモントも気合の入ったいい演奏だけどちょっと欲求不満だ。

たぶんブルックナーならこんなことはしないだろうなあ。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年11月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930