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2016年11月03日05:55

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『クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー』から『ファンタズミック!』まで/ディズニーシー・アメイジング・レビューSHOW!

ディズニーキャラうようよ!期間限定のディズニー・ハロウィーンスタート!
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=4186778

 ハロウィーンが終わってハロウィーン日記を書くというのも何なんだが、生まれて初めてハロウィーンイベントに参加したのが、本当にハロウィーンどん詰まりの時期だったので、日記が数日遅れになってしまうのも致し方がないのである。
 シブヤはやっぱり乱痴気騒ぎのソドムとゴモラになっちゃって、逮捕者も出たようだが、眉を顰めるのはやはりお上品で見識が高くていらっしゃる方々。
 そもそもハロウィーンは『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』でもお分かりの通り、カボチャ大王率いるバケモノたちの、他人に迷惑かけまくり、社会を混沌に陥れるのがお仕事な連中のオマツリなんだからね。あいつらを抑えるためには、お菓子を与えなければならないわけだが、今どきのお化けは、そんなものじゃ大人しくなってはくれないのである。
 魑魅魍魎の跳梁跋扈を許容せざるを得ないのも時代の趨勢というやつであろう。まあ、私はこの時期のシブヤに繰り出す元気なんてありゃしないが。

 それに比べると、ディズニーシーの……。そうなんですよ、ディズニーシーに行ってきたんですよ。家で泣いてる妻を置いて、一人だけるんるんと。
 もとい、ディズニーシーのハロウィーンは、なんとまあ、整然としていたことでありましょうか。絢爛豪華でありながら品行方正、来場者の皆さんはめいめい好みのコスプレで、今にもはしゃぎだしそうないでたちをしていながら、イベントが始まる二時間も前から、大人しく文句も垂れず列も崩さず、開演を待っているのでした。夢の国の住人たちは、夢に浸る術をちゃんと知っていたのです。

 初ディズニーシーがちょうどハロウィーンだったという、これは本当に偶然。
 でもなんか本当に別世界に迷い込んだような経験だった。ディズニーはハロウィーンに限る(若い人には分かんないと思うので注釈を付けるけど、落語『目黒のさんま』の「さんまは目黒に限る」のモジリね)。
 来園者の殆どがコスプレしてるんじゃないかってくらい、みんななりきっててね。いったい何十人の白雪姫やシンデレラとすれ違ったことやら。アリエルとか、尻尾の先から足生えてて、めちゃくちゃ歩きにくそうだったけどね。
 何も用意せずに来たお客さんも、帽子やら耳やらを付けて、あっという間に夢の国の住人に。ヴィランに扮装してる人もいるけど、いいんかいな。ハロウィーンだからむしろヴィランが、魔女たちの方が主役ってことなのかな。でも最近のディズニーはやたら「悪人も実はいい人」パターンの作品を打ち出してきているんだけど。マレフィセントもそうだし、『アナ雪』のエルサなんか、悪役予定がおバカだけど憎めないキャラに変更されてしまった。
 人気キャラを一人でも増やそうって策略なのは分かってるんだけど、分かった上で、みんなそれにハマってるんだから、イヤゴト言うのは野暮ってものだよ。

 もっとも、私はコスプレする気は全く無し。妻への土産に、『トイ・ストーリー』のハム(ブタの貯金箱)を買ったときも、店員さんから「すぐ被りますか?」と訊かれたけれど、「土産なので」と断った。別にコスプレが恥ずかしいってわけじゃない。現実世界でも夢を見てるようなものだから、いちいちコスプレしなきゃならない必要性を感じてないだけなのである。

 来園中は、主にショーを中心に廻った。アトラクはもう心臓に自信がなくてね。
 どれも立派なステージミュージカルで、30分と短くても、これらも当然、演劇として評価すべきものばかりだった。
 Twitterの方では、今年観劇した舞台には観た順に番号を付けているが、これらにも当然、番号を付さねばならない。

劇35『クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー』(@メディテレーニアンハーバー)
 ミニーの愛が、ドナルドの友情が、グーフィーの元気が、ミッキーを支えて、みんなの「Wish」が一つになる、東京ディズニーシー15周年記念で新しく始まった水上レビューショー。プルートにはウィッシュはないのかな。犬だからか? でもグーフィーも犬なんだよなあ。今さらながら、グーフィーはミッキーの仲間なのに、プルートはペットってその区分けの意味がよく分からない。
 みんなの願いを集めるって、自己啓発セミナーかと突っ込みたくなったが、まあ似たようなもんだよな、ディズニー教だから。もちろん歌もダンスもエンタテインメントに徹していて、それがウォーターフロントいっぱいに繰り広げられているので、面白いことに違いはないのである。空を縦横無尽に飛び回るカイトの群れにはびっくりしたが、どんな仕掛けになってるんだろうか。

 
劇36『テーブル・イズ・ウェイティング』(@アメリカンウォーターフロント)
 『美女と野獣』のルミエールの案内で、世界の料理を歌とダンスでご紹介。もちろん「日本」もあるが、本国版にはないんだろうなあ。実際にディズニーシーで食べられるレストランのメニューとも連動しているようなので、ショーを見た後、当該の料理を探してみるのも一興って感じ。ミニーの声が先に観た「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー」より甲高かった気がしたが、実はミニーは何人もいるのかもしれない。ミッキー、後ろ!(笑)


劇37『アウト・オブ・シャドウランド』(@ロストリバーデルタ)
 この夏から新しく始まった、抽選で当選しないと観られないステージ。もう一つの『ビッグバンドビート』は外れてしまったので、観られたのはこれだけ。プロジェクションマッピングを駆使して、「影の世界」をステージ上のジャングルに映し出し、引っ込み思案な少女・メイが森の精霊たちとの交流を通して、少しずつ心を開いていく過程を描く。
 思いっきりジブリに影響受けてる舞台だけれど、長編化が可能な設定、ストーリー展開で、本格的な舞台公演をやってほしい、あるいは映画にしたら日本では数少ない本格的ミュージカル映画になるんじゃないかと思えた。いや、世界に持ってっても通用するんじゃなかろうか。


劇38『キング・トリトンのコンサート』(@マーメイドラグーン)
 これも昨年から始まった『リトル・マーメイド』のスピンオフ。どうもあのDQNネームのおかげで、「アリエル」と聞くと「泡姫」を連想してよくない(苦笑)。姉さんたちは映像だけど、アリエル本人は本物。空中ショーだから当然体力が必要なんだが、おかげでアニメの華奢な印象とはほど遠いたくましいお姉さんが演じていらっしゃる。一日で何ステージやってるのかな。多分、役者さんは複数いて、交代で演じてるのだと思う。
 担当声優さんは諸説あるようだが、アリエルは小此木麻里さん、セバスチャンは山寺宏一さんの模様(茶風林さんのようにも聞こえるんだが、抑揚のつけ方とか「イエー」は間違いなく山寺さんだね)。「コンサート」の名にふさわしいキャスティング。


劇39『ザ・ヴィランズ・ワールド ウィッシュ・アント・ディザイア』(@メディテレーニアンハーバー)
 悪役主役なんだけど、なんかうやむやのうちにミッキーたちと仲良くなっちゃってるのはどういう意図なんだろう? フックもアースラもマレフィセントも悪役っぽく哄笑はするんだけど、別に会場のいたいけなお子さんを攫ったりしない。仮面ライダーのショッカーショーとか、必ずそういうサクラがいたものだったが。やっぱり夢の国に悪役は悪役のままではいられないのかなあ。
 目玉のイベントの一つだったけれど、これはちょっと物足りなかった。火山は頻繁に噴火してくれてたけど。 


劇40『マイ・フレンド・ダッフィー』(@アメリカンウォーターフロント)
 原作となるアニメ作品を持たない、ディズニーシーのオリジナルキャラクター・ダッフィーに「物語」を与えるためのステージで、食事をしながら舞台を観ることができるのが売り。と言っても売ってるのはハンバーガーばっか。どれもボリュームがあるので、充分腹持ちはするけど。
 クマのぬいぐるみに命が宿るって設定は『くまのプーさん』からのイタダキだけれど、同じディズニー作品だからいいのか。流用されたのかな。そう言えば、キャラが被るせいなのか、プーさんはディズニーシーのどこを探しても見かけなかった。


劇41『ファンタズミック!』(@メディテレーニアンハーバー)
 圧巻。もうこれは生で観ないと、映像ではその迫力は全然伝わらない。『ファンタジア』の「魔法使いの弟子」をベースにして、ミッキーが中央で伸縮するタワーにディズニーキャラクターを次々と登場させる。水と、火と、光が、湖を、夜空を極彩色に彩り、イマジネーションがリアルに変わる。ところがミッキーの魔法の暴走は、ディズニー・ヴィランの魔女たちも呼び込んでしまう。ナリッサ(『魔法にかけられて』)が、アースラ(『リトル・マーメイド』)が、「禿山の一夜」の魔王(『ファンタジア』)が、マレフィセント(『眠れる森の美女』)が、次々とミッキーに襲い掛かる!
 残念だったのは、座った位置がちょうどマレフィセント・ドラゴンが登場する反対側で、全然姿が見えなかったことであった。次来るときは、立ち見になっても真正面から観よう。そして絶対に妻を連れてくるのだ。


 観られなかったけれど、『ビッグバンドビート』のテレビ放送された一部。抽選に当たろうと思ったら、そしてディズニーランドにも廻ろうと思ったら、やっぱり二泊三日とかするしかないのだな。

『ビッグバンドビート』(@ブロードウェイ・ミュージカルシアター)

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