【2016年11月01日の速記】
ワープロができたことによって、自分の考えたこと思ったことを簡単に印刷物にすることができるようになりました。
昔はガリ版を使って印刷物を作っていたものです。
ワープロの出現により、印刷屋さんを通さなければ印刷物を作ることができなかった時代から、誰もが簡単に印刷物を作ることができる時代へと、大きく時代が変化しました。
また、ワープロができたおかげで、人の話を速記してあげる必要も少なくなりました。
自分の思ったこと考えたことを自分でどんどん記録していくことができますので、人に頼らなくてもよくなったのです。
私が最初にワープロを買ったのは昭和60年です。
もう30年も前のことです。
ワープロの開発で培われた技術はパソコンに生かされています。
ワープロの製造販売が中止になってしまったことは非常に残念ですが、ワープロとほぼ同様のことがパソコンでもできるようです。
日本の速記が始まってから130年以上たちましたが、一般への普及はまだそれほど進んでいません。
我々速記者のもうひと踏ん張りの努力が必要だと思います。
速記技術はすばらしく、かなりの高速度でも正確に書き取ることができます。
速記の完成まであとひと踏ん張りだと思いますので、速記者は油断することなく速記法を完成させていかなければならないと思います。
今のような中途半端な状態では、一般の人が速記に対して魅力を感じることができなくて、勉強する人がどんどん少なくなって、速記が書ける人がいなくなってしまうかもしれません。
速記の専門学校が速記教育縮小の方向に進んでいますので、これからは一般の学校や会社で速記を普及させていくことになると思います。
速記の普及は、小学校、中学校、高校、大学の速記クラブの活動が中心になっていくと思います。
速記者が更に速記技術に磨きをかけて、速記普及に向けて先頭に立って努力していかなければならないと思います。
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