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トップライト
今日から11月。秋も深まり、ちょっと早いのですが、間もなく、クリスマスの装飾もあちらこちらで見掛ける頃となります。また、朝晩は寒くなることが多くなりますので、体調管理には十分お気を付けください。
さて、写真は家族葬ホール、日立市役所前和み庵のご安置室です。
この家族葬ホールにはご安置室が2室あり、1つは和室で、もう1つがこのフローリング貼りの洋室です。
ご安置する際、ご遺族様にどちらのご安置室がご希望かお伺いして、以前は和室をご希望されることが多かったのですが、現在ではストレッチャーのままのご安置を希望されることが多くなり、この洋室を使用するケースが増えてきました。
日本人も徐々に椅子の生活が習慣化され、あまり正座をする機会が少なくなったからかもしれませんが、これは、他のセレモニーホールでも同じような傾向にあります。
このご安置室ですが、設計当初、あまり窓などは配置せず、日中でも薄暗い空間にしようとしておりました。また、近隣にお住まいの方々を考慮して開口部も出来るだけ少なくという意識もございました。
ところが建設工事が進むにつれて、イメージしていた薄暗さよりも、さらに暗いことがわかり、急遽、現場監督の方に窓の設置を提言しました。
すると「北西側なので、あまり期待出来ません」「お隣の家の窓が同じ位置にありますので、やめたほうがいいでしょう」と否定的。
確かにご安置室は24時間いつご利用になるか、わかりません。深夜や早朝の場合、急な照明の明るさでご迷惑をお掛けする可能性もあります。
また、お線香の煙が窓からもれることが予想され、第三者にとっては不快に感じられる可能性もあり、否定的になるのも理解出来ます。
ですので、とりあえず窓はあきらめて、計画より明るい照明器具を設置することにして、その場では解決・・・となりました。
しかし、照明器具の明かりは、器具によって照度を高めることは出来ても、自然光のような、全体を包み込む、やわらかい明かりにすることは難しいのです。
上手く表現出来ないのですが、同じ明るさであっても、人工的な明かりより自然の太陽の光のほうが落ち着くという感じでしょうか・・・。
こんなことを2、3日考えつつ仕事をしていたところ、新聞の折込みに住宅メーカーのチラシが入っていました。
そのチラシには「これで部屋の明るさを確保!」というタイトルがついた写真があり、天井にトップライト(天窓)があって、サンサンと光が降り注いでいるではありませんか。
「これだ!」と思い、すぐに現場監督の方に電話しました。すると「え?もう屋根工事、始まっちゃいましたよ・・・」という悲しい知らせでしたが、すぐに工事現場へ出向き、その現場監督さんと瓦屋さんに直談判。何とか要求を聞き入れてくれて、出来上がったのが写真のトップライト(天窓)です。
正直、照明器具も明るめのものに変更したため、ちょっと眩しいぐらいになってしまいましたが、それでも、やっぱり自然の光は心地よく、最後のお別れの場所として適した空間をご提供出来ると自負(?)しております。
事前確認なども随時承っておりますので、24時間いつでもお気軽にご相談ください。
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