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2016年11月01日01:07

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両親が指導員に𠮟られたらしい。

■“同じ絵本”を読みたがる理由知ってる?「繰り返し」こそが子どもの成長スピードを加速させる
(It Mama - 10月31日 14:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=163&from=diary&id=4269225

私自身、記憶に無いのだけれども……それこそ、同じ本を何度も何度も読んでもらいたがったようだ。

あまりにも何度も本を読まされた両親は、子供でも簡単に扱えるカセットデッキを購入した。

テープに物語を吹き込んで、自分で好きなときに好きなだけ再生してくれ、と言う手段だ。

1ページ分の内容を読んだら、キンコーン、とピアノのキーを鳴らす。

『ピアノの音がしたら、本をめくってね』と教えておくわけだ。


果たしてその方法はかなりの効果を挙げた。

お気に入りの本は一冊ではなかったから、5本、10本とテープは増えていった。
子供であった私は、最低限の操作を覚え、殆ど一日中、本を眺めながらテープを聴く日々を送っていた。……らしい。

さて、そんな毎日。やってきた指導員。
小さな手、小さな指でボタンを操作し、デッキの前に座り込んで延々ページをめくっている子供を見つけたのだからたまらない。

すぐさま両親を呼びつけて叱り飛ばしたそうな。
こんな機械に子供を任せるとは何事か。親子のふれあいはどうするの。
この子は忙しい親に本を読んでもらうためにお願いする必要が無くなる。
お願いの仕方を学んだり、『今は頼んじゃいけないときなんだ』と理解する機会はどこにあるの?
本を読んでもらえなくても我慢することを、いつどうやって学ぶの?
いつも同じ声、同じトーン、同じ速度で読まれる本、それで子供の何が育つの?と。

別にうちの親は毒親でもないし、ネグレクトでもない。
むしろ子煩悩な家だった。私が本を好きすぎたんだろう、と思う。

その出来事自体は全く覚えていないけれど、そのときに操作を覚えたカセットデッキの面影は覚えてる。
あと、そんな私でも立派な活字中毒に育ったよ。文字がないと生きてけない。映像よりも文字が好きだ。

まあ、なんのかんの言っても私の場合はそれでもよかった気がするんだけどもね。
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