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2016年10月30日22:05

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フィリップ・ドゥクフレ カンパニーDCA 『CONTACT−コンタクト』

2016/10/30日 15:00- さいたま芸術劇場

Compagnie DCA/Philippe Decouflé CONTACT

フォト

1992年のアルベールビル五輪の開会式・閉会式の演出を担当したドゥクフレのカンパニー、以前さい芸で自身の作品のコラージュである「パノラマ」を観てなかなか面白かったので、今回の公演も観に行ってきました。

2014年6月の「パノラマ」を観たときの感想はこちら(超あっさりしてますが) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1928074627&owner_id=2438654

ピナのコンタクトホーフに対するオマージュで、ゲーテのファウストがベースにあるミュージカル、という解説に、観る前はハテ?!と想像がつかなかったのですが、確かに観てみるとその通り!ただしファウストといっても設定の一部を借りているだけで全く重い話ではありませんでした^^

この作品、ジャンルは何かというのがなかなか難しい。ストーリー性があるわけではないので、ミュージカルというよりはダンスショーって感じかなあ。音楽がとても重要な役割を果たしていて、特に歌手の方がありとあらゆる声音を使い分けていて素晴らしかったです。あとチェロの方、実は超絶お上手ですよね。また、ダンサーも歌ったり楽器を弾いたり、とにかく皆さんマルチな活躍っぷりでした。

ダンサーのレベルは高かったと思います。ただし皆さんバレエ系というわけではないので、そちらの方からは違和感があるかもしれません。むしろ、ピナのコンタクトホーフへのオマージュが入っているという通り、出演者は個性豊かで踊れない人も含めてそれぞれの人となりを見せようとしていたという気がします。ダンス自体はコンテ系ですがテクニックが必要というよりはレビュー調。あと、天井から吊ったロープやリボンを使ったサーカスみたいな芸もあって楽しかった!

演出は、映像の使い方が今風だなぁと思いました。衣装もユニークで、頭の上にさらに頭がついていたり、天球儀?みたいなものをかぶっていたり、何かつい吹き出しちゃうようなものがいくつか。あと、ポスターにもなっている折り紙で作ったお花みたいなのを首周りにつけるやつが可愛かったです。

観客へのサービスも凄くて、いたるところに日本語の台詞が。思想を伝えるとか芸術性を追求するのではなく、純粋にエンターテイメントを追求した作品だと思います。とにかくほんわかあったかくて楽しい。私が観たのは各地遠征してきた日本公演の最終日だったのですが、おそらくその間にファンになった追っかけの方がたくさんいらしていたようで、カーテンコールの盛り上がりは凄かった!

こういうユニークな公演を日本で観られるのは、愛芸さん・さい芸さんのおかげだなあ。本当に感謝です。今後も面白いものをよろしくお願いします!(そろそろNDTを呼んでいただけると嬉しいのですが・・・)
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