市民団体『エキタス(AEQUITAS)』のスローガン
『分配なくして成長なし』
でふと思ったことがある。僕もかつては漠然とそう考えていた。
これは『成長なくして分配なし』つまりトリクルダウン理論の裏なのだが。
(トリクルダウンの理論を取っていたのは、例えば旧みんなの党。だがGDPの伸びがいい新興国ならまだしも、低成長下の日本等の先進国では当てはまらないだろう)
この理論としては、
『再分配で皆の懐が潤う(かつ皆十分な教育と医療を受けられる)ことで、人々が積極的にお金を使い、内需拡大につながる』
が、
『分配なくして成長なし』
の極意なんだと思う。
ただしこの理論には限界もあって、
『日本国民の皆の懐が潤うことで活発になるのは、内需つまり国内産業のみ』
ということ。
海外市場の方が人口から考えても大きいし(世界人口は70億、そのうち日本は1億だけ)、また日本人は『投資(株や不動産。外国のものを含む)』を『ギャンブル』と思って嫌うところがあるから、なかなか外国の市場には進出しにくい。
国内だけだとどうしても需要が飽和状態に陥りやすいから、海外にニーズを求めるしかないが、それをどう突き詰めるかがキーだと思う。
そういえば、『21世紀の資本』のトマ・ピケティ氏は
『低成長下では、成長と分配の両方を行わないと国民の生活は向上しない』
と言っているらしく、(僕自身そう教わった)
これが一番正しいのかもしれない。
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