張本氏は名選手だったとは思う。

張本氏「サンデー」出演も中大発言問題で謝罪なし
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=4255509

評論家ってのは人にケチつける側面がクリエイターよりずっと多いんで、いつかはかならず間違えて淘汰される流れに乗ってしまうわけだが（逆を言うと、淘汰されない評論家ってのはある程度何かクリエイトしてる場合が多いか、人並み外れて感性が鋭く、人が見落としてる問題を明らかにできてたりする。分野とか含めてだけども）、張本氏が謝らない、ってのは、今のTVが縮退してゆく構図の流れ？を見るような気持になった。

海外の旅行業では、日本人てのはよく妖精サン（ブラウニーのほうね）に例えられてるらしい。一人ふらっとくる。そこで心を込めて付き合って、いい友達・商売相手になると、どんどん増えてきてにこにこそこらじゅうにあふれかえり、町が栄える。でも、誰かが手ひどい攻撃をすると、悲しい顔して一人が立ち去る。賠償金おいて、頭を下げて一人が消えると、その事件以降、人はドンドン減って、いつの間にかいなくなり、そのあとは周が全部敵になり妖精サンの祟りと言われるらしい。

TVって、人を傷つける放送を続けて、それが視聴率が取れるからコーナーとして定着しちゃってる。一方で、ろくな考察もない「すごーい」ことの紹介番組が多数。凄いで終わらせるのではなく、それを為した人をキチンと伝える番組になっていればいいんだけど、たいていの場合、何かを為すような凄い人はTV局のアホなノリについてゆけないし、対応する義理もないからテキトーのあしらって終わる。番組をみてても、短時間でその人の信頼が得られるわけもなく、論評とか軽い紹介で終わってることが多いんだよな＞マンセー番組　まあ腰据えて話を作るような金が回されてないんだろうとはおもうけど。

まあそうは言っても、そもそも日本のプロ野球以外専門性絶無の人にカツだのアッパレだの言わせてるのは茶番以上の意味は無いといえば無いわけで、そんな番組コーナーが不適切とか言われてもなぁ…、と言ってしまえばそれでおしまいではある。現状、TV局自身がコンテンツ生み出せず、youtubeのほうが面白く十分綺麗なネタぞろい、なんて状態になりつつあるが、これが固定化してしまえば、TV局が金を稼ぐのは相当難しくなるのは自明の理。音楽もオフィシャルサイトで今やかなりの曲が手に入るし、そもそも番組待たなくてもすぐみられる。ニュース、天気予報は流石に専業の記者がいる報道関係が強いけど、アレもなぁ…。フリーキャスター（というか一般人）から買い上げするシステムが根付いたら、専業記者の数は恐ろしい勢いで削減されるのは必然。

自動運転の一般化で長距離トラックの運ちゃん、バス、タクシードライバーの仕事がなくなるといわれてるけど、市民全部がカメラと録音機を持ち歩く時代になってるんだから、あとは彼らが「何が報道に必要か」だけ理解すれば国民すべてが総記者状態になるわけで。他国ではともかく、日本だと現状のクソ記者程度でよければ、国民総記者になることはそう難しくない気がする。
　一方で、評論家は一億総記者に対し常に喧嘩売る商売になるわけだから、相当に優秀でないとあっという間に見捨てられて終わることになるんじゃなかろうか。
　そういう意味で、一過性のアイドルみたいな立場になるんかもしれない＞論評だの批評家という仕事