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2016年10月22日16:36

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断腸の思い

寅@今日は午前中から走り回っていました・・

・・

お母ちゃんの状況は日々どんどん悪くなっていて
もうほとんど嚥下能力もありません・・

僕は先日伊勢神宮を参拝してお祓いをしてもらったのですが
その時に頂いたお札の箱に
塊の鰹節とスルメが入っていました

お母ちゃんがまだ嚥下能力があるうちに
お母ちゃんに
この鰹節で出汁を取ったお汁を飲ませてあげたいと思いまして

まず最初に、こういう鰹節の塊を、削ってくれる業者を探しました

幸い京都にそういう業者さんがいて
事情を説明したら
(本来はその業者さんは土日休みなのですが)
今日の午前中にお伺いしたら
社長さんと材料部長さんがいまして
材料部長さん自らの手で鰹節を削ってくれて
出汁パックにしてくれて
酸化しないように窒素充填までしてくれて
お会計は実費程度の2000円でした

僕がお二人に頭を下げてお礼を言うと
材料部長さんが僕に言ってくれました
「そんなに頭を下げないでください
困っている時はお互い様です」
と・・

その鰹節を持って、僕はその足でお母ちゃんの所に行きました

・・

お母ちゃんはもうほとんど嚥下能力もなく
ほとんど意識もなく
ある程度の脱水症状が出ていました

例の鰹節の出汁パックと
僕が持参した出汁パックで出汁を取って
軽く醤油と酒で風味付けをして
たまたま実家にあった卵豆腐を具にして
軽くとろみをつけて
それをお母ちゃんの所に持って行って
「お母ちゃん(〃^ー^〃) 寅やよ(〃^ー^〃)
お母ちゃんに美味しい出汁汁作ってきたから
一口でいいから口にして(〃^ー^〃)」
と言うと
お母ちゃんはお椀一杯のそのお汁を飲んでくれました・・

お母ちゃんが飲んでくれたので
僕はお母ちゃんに言いました
「お母ちゃん本当に本当にありがとうな(〃^ー^〃)
お母ちゃんがものを口にしてくれたら
みんなが嬉しいねんで(〃^ー^〃)」

その僕の姿を見ていた兄嫁さん1号は、僕にこう言いました
「本当は寅さんみたいにしないといけないことはわかっているんですけど
毎日のことで、自分もイライラしてしまうことがあるんです・・」

僕は兄嫁さん1号にこう言いました

「毎日最前線に立っていたら、そうなるほうが当たり前です
どうか気にしないでください」

それから
今日は兄弟6人全員が集まる日で
お母ちゃんから一番遠い部屋で、みんなで会議でした・・

会議の議題は
「これからお母ちゃんをどうしていけばいいのか」
でした・・

姉貴連合軍の意見は
「このまま点滴とかをしても、苦しむ時間を延ばすだけなので
もう点滴もしないで、早くお父ちゃんの所に行かせてあげよう」

兄貴1号2号の意見は
「病院でできるだけのことをしてもらおう」

でした・・

・・

どちらの意見にも一理あることはわかっていました
最終決断は僕に託されました・・

・・

みんな僕がお母ちゃんを10年介護してきた実績をとても重く見ていて
みんな僕の最終決断には従う と言ってくれました

・・

僕は決断しました

もう家でできるだけのことをして
水分点滴とか栄養点滴はやめよう
ただ、もし激しく痛がるようであれば
痛み止めの点滴だけはしてあげて欲しい

この家で、お母ちゃんを看取ってあげよう

・・

本当の意味で

「断腸の思い」

でした・・

・・

辛い決断  でした・・

・・

それから、
姉貴連合軍が主体になって
お母ちゃんがお父ちゃんの所に行くときの
服装とか副葬品を探しました・・

お母ちゃんの意思は
1:自分が生んだ6人の子供のへその緒
2:四国の納経帳とかお衣とか一切
ということはみんな知っていましたので
それらを全部探して

僕は姉貴連合軍に言いました

「俺の分の納経帳とかお衣も一緒に棺桶に入れて欲しい
あれらは本来お父ちゃんのもので
お父ちゃんが都合が悪くていけなかったので
お父ちゃんの代わりに俺が行っただけのことや

それに、俺は自分の死後は献体するって決めてあるけど
献体した場合、棺桶に副葬品は入れられない
だからもう、俺にとってはいらんもんや・・」

・・

・・

今日は飲みます・・





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