『ドクター・ストレンジ』は1964年7月、『ストレンジ・テールズ（Strange Tales ）#110 』で初登場するキャラクターである。
シナリオはスタン・リー（本名：スタンリー・マーティン・リーバー）
作画・脚本はスティーブ・ディッコ（本名：ステファン・ｊ・ディッコ）
彼らの来歴を軽く記す。
スティーブ・ディッコは1927年11月2日、ペンシルバニア州のジョンズタウンでスロバキアのアメリカ人の子として生まれる。
1945年にジョンズタウン高校を卒業し、1945年10月26日にアメリカ陸軍に入隊した。彼は軍の新聞のために漫画を描いていた。戦後ドイツで兵役をした。
除隊後、復員軍人援護法に伴い、ニューヨークにある彼の憧れの作家であるバットマンの作家、ジェリー・ロビンソンが経営している美術学校（スクールオブビジュアルアーツ）に入学した。
1950年、ロビンソンの紹介でスタンリーと出会い、アトラス（現：マーベル・スタジオ）に入社
スタン・リーは1922年、マンハッタンのウェストエンド街でルーマニア系ユダヤ人の家庭に生まれる。
弟に同じくアメコミ作家のラリー・リーバーがいる。
1939年、タイムリー・コミックス（後のマーベルコミック）に入社、社長で叔父のマーティン・グッドマンに頼まれ編集助手になる。
1942年、3年間兵役にいく。除隊後は叔父のビジネス戦略にのっとり多くのジャンルを出版する。
50年代、て西部劇、SF、戦争物、メロドラマなど、多種多様な作品を量産した。
1960年代、それまでのジャンルが不振になり、当時としては現実的要素を含んだスーパーヒーローモノを連載する。
その後、ディッコと共同で
「スパイダーマン」、「キャプテン・アメリカ」の復活、「マイティー・ソー」、「アイアンマン」、「ファンタスティック・フォー」などを次々と連載する。
グッドマンの度重なる要望に応えるため、スタン・リーは「マーべル・メソッド」を確立する。
※「マーべル・メゾット」とは？
1)スタンがプロットを作る
↓
2)アーティストがコンテを作る
↓
3)スタンがセリフを入れる
↓
4)アーティストが絵を仕上げる
といった、アーティストにある程度の自由をあたえ、より多くの作品を作り出すシステムができたのある。
しかし、弊害もあり本来分業していた原作と作家の垣根があいまいになりスタン・リー一人の作業と見られるようになってしまった。
他の作家どうよう、スタンリーの「マーべル・メソッド」にディッコは不満をもっていたがスタジオをスタジオを辞めるのではなく。クレジット表記をする事を要求した。
しかし、この問題はこじれにこじれてしまった。
1965年、プロット/作画のクレジットを記載されるようになるが。お互いが口を聞かなくなるまでに関係が悪化した。
1966年、スティーブ・ディッコはマーベルスタジオを辞めた。
何故、ディッコは自分の名前をクレジット表記することに拘ったのか？
それは、ある思想家に関係する。
その名も ―――アイン・ランドである。―――
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