レンタル日記：俺の正義

ケンタッキー州レキシントン。裁判所内にある小さな連邦保安官事務所に、レイラン・ギブンス保安官補が赴任する。マイアミで麻薬カルテルの怒りを買い、カルテルの殺し屋バックリーを〈処刑〉したことで左遷させられたのだ。レキシントンからほど近いハーランという町はレイランの生まれ故郷。犯罪者だった父アーロと対立した、嫌な記憶しかない町だ。そこで、幼馴染のボイドが反政府ゲリラとして活動していると聞かされている。ボイドは、義理の妹エイヴァの命を狙っているらしい。少年時代、エイヴァを憎からず思っていたレイランは、ボイドを倒すためエイヴァをガードするのだが…


という導入の「ジャスティファイド 俺の正義」をレンタル。シーズン1を一気見です。







現代版西部劇という触れ込みからしてアクション満載ドラマかと思ったら、全く違う地味な家族ドラマでした。主人公レイランを中心に、元妻ウィノナとの関係、父アーロとの確執も描きつつ、悪役なのか何なのかよく分からない複雑キャラ・ボイドを中心とした犯罪一家クラウダー家のトラブルも盛り込みます。ケンタッキーがどんな所かも何となく解る、地元密着ドラマでもありますな。バーボンとチキンが欲しくなります。

また、「連邦保安官」って仕事がどういうものかも理解できます。囚人護送、逃亡犯追跡、証人保護が主任務。財産差し押さえ令状の送付までやります。だから事件の捜査は管轄外。普通の刑事ドラマと違って地味になりがちですよね。映画では「マンハッタン無宿」、「逃亡者」&「追跡者」、「イレイザー」など現代の連邦保安官を主人公にした映画はいくつかありましたが、このドラマが一番詳しく描かれてましたな。万人受けするシリーズではないけれど、渋くてゆったりしたテンポの作品が見たければ、どうぞ。