言語に背後が無いが故に

「すごいやばいくらいの美少女」語彙力ない小説が人気
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=29&from=diary&id=4242549

　「意識的な稚拙さである」という言い訳が用意されているとはいえ、
　高踏より低俗が、修辞の革新的な手法だとは、自分には信じがたい。
　冒頭に惹かれて続きが読みたいとも思わない。　
　
　　こうした「新語法」と「ジャップソック」が、万が一にも広汎な支持を受けるようになると、我々は、言葉を選ばずに済むという安楽さと引き換えに、思考の自由も失うだろう。
　
　世界が言語に限界づけられて「在る」と見做す者は、世界そのものの退化、矮小化、陳腐化の徴候を嗅ぎ取るだろう。