10月15日
他人のではなく、私のチェックリスト
怒りのとげを隠した陰口は、上品な装いをこらした暗殺のようなものだ。これも私たちを満足させる。私たちには非難の的となっている相手をその場でかばう気持ちはない。自分の主張が正しいことを示そうとするだけだ。
12のステップと12の伝統 89ページ
今日誰かの噂話をしたことが、一日の終わりに日々の行動の棚卸しをするまで気付かなかったということがある。そして自分がした噂話が、素晴らしい一日の汚点となって残る。どうしてあんなことを言ってしまったのか。噂話は、職場の同僚と過ごすお昼やお茶の時間にその醜い頭をもたげることが多い。また、一日の仕事に疲れた夕暮れ時に、誰か他の人を犠牲にし、自分のエゴを増長させることを正当化して、噂話をしてしまう場合がある。
噂話をするというような性格上の欠点は、回復の12のステップを使って生きていこうという限りない努力を怠ったとき、ふと忍び寄ってくる。私の個性というのは、私の存在の恵みであること、それは人生の旅の中で私が出会うどの人にも同じように当てはまること。このことを私はいつも忘れてはならない。今日私がすべき棚卸しは、自分自身についてのことだけである。他の人のことについては、「最高裁判所」つまり神の判断に任せていこう。
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「今日を新たに」 2004年5月31日 翻訳改訂版発行
AA日本ゼネラルサービスオフィス(JSO)発行
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10月15日
しらふの自分を取り戻せたこと、そしてまったく新しい生き方に足を踏み入れることができたことに対して、私はAAプログラムに心から感謝しているだろうか? 仕事に対しても今までとは違った広い視野での関心を持ち始め、また人間関係においても今までとはまったく違った幅広いふれあいと喜びを実感できるようにAAプログラムは私を変えた。このプログラムは私に充実した人生を与えてくれたのだ。もし私の活動のすべてがAAのみに限られているとすれば、たぶんそれで良いとは言えないだろう。このプログラムは、仕事においても遊びにおいても、またあらゆる種類の趣味においても、調和のとれた生き方を与えてくれた。だからといってAAが不要になることはあり得ない。AA卒業生として、私は卒業証書を手にするつもりなのだろうか?
AAプログラムなしに、私にとって価値あるものを手にすることはできないのだと認識しているか?
黙想
人生において、充実した満足感を得る唯一の道は、私の生き方を神のみ旨に従わせる生き方である。スピリット(霊)の神聖なる場所に神と共に住まおう。そうすれば私は生きる上で正しい道を歩んでいるという実感を持つことができる。そして深い満足感を味わうことができる。さらにこの世界が意味あるものとなり、だからこの世界の中での私の場所が定まり、私の仕事は永遠の秩序の中に収まるのだ。多くの事柄が私の成長に貢献し、私と共に良いものを生み出していく。私が神に従う生き方だ。
祈り
神様、私のしている仕事が永遠の価値につながるものであることを知らせてください。現在だけの仕事ではなく、永遠に価値あるもののために働かせて下さい。
ホームカミング社 「一日二十四時間」より
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