◆１０月１３日◆

１０月１３日

不断の棚卸し

　わがまま、不正直、恨み、恐れをチェックしていく。その中の一つでも持ち上がってくれば、神にすぐ取り除いてくださいと祈る。人を傷つけてしまったときは、すぐに誰か別の人と話し合って、素早く埋め合わせをする。

アルコホーリクス・アノニマス　121ページ

　誤った考えや行動を直ちに認めるのは、人間であれば誰にとってもかなりきついことだと思う。しかし、私のような回復中のアルコホーリクにとって、なおそれが難しいのは自己中心的な性癖や、恐れ、プライドがあるからである。自分自身の棚卸しを絶えず行いながら自分の誤った行動を認め、自覚し、その責任を受け入れてゆくとき、ＡＡのプログラムから与えられる自由は、より大きく、より豊かなものになる。すると、私もそれだけ成長し、さらに謙遜について深く理解できるようになる。過ちが自分の側にあるとき、それを認めてゆこうという積極的な姿勢を持つことで、成長がさらに高まり、他の人たちに対する理解もより深まり、より多くの手助けができるようになる。

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「今日を新たに」　2004年5月31日　翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行

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１０月１３日

　ＡＡの活動は100％ボランティアである。この共同体はメンバーの一人一人が自分の分担を自発的に担うことによって成り立っているのである。ＡＡに参加したばかりの新しいメンバーたちは、自分のどうしようもない不全感や混乱が静まるまで、活動には参加せず、受け止めることに身を任せる。新しい仲間たちは自分自身の足で立つことができるようになるまで、先を歩むメンバーのすべてから助けを受けられる特権を持っている。とはいってもこの新しい仲間たちにも、ミーティングで自分の意見を述べ、仲間のための仕事の分担を担い、12番目のステップを実践するためにボランティアとなるときは間違いなく訪れる。このときが来るまでこの新しいメンバーたちはＡＡの生命力の中心にはいない。生命力として同化するためのプロセスにいるのである。

　私にはボランティアとして責任をとるときが来ているか？

黙想

　土にまかれた一粒の種のように、この地上に築かれる神の共同体はゆっくりと育っていく。このみ国の成長のプロセスには人々の先頭を切って、新しい生命の出発となるほんの数人の成長の始まりが与えられるのが常である。より良いものを目指して邁進しよう。生命の息吹に停滞があってはならない。求める人々には、永遠の生命と尽きることのない豊かな生命が与えられる。過去の失敗に時を費やすというような間違いをしてはならない。失敗から学んだことを成長の梯子の足をかける横木として使っていこう。ゴールに向かって一歩一歩登るのだ。

祈り

　成長しようとする思いが強められますように。生きることの梯子を一歩一歩登り続けることができますように。

ホームカミング社　「一日二十四時間」より


※私の独り言※　明日から、まる３日間鈴鹿までお出かけしてきます。申し訳ありませんが、「今日のメール」はお休みさせてください。また月曜日にお目にかかることを楽しみにして出かけてきます。

日々の棚卸し、不断の棚卸し、と言いますが、同じ棚卸しという言葉を使っていてもこれはステップ４の棚卸しとはまったく異なるものと私は考えています。ステップ４では、私は自分の過ち、いわば生き方の問題点となるものを見つけようとしてきました。ステップ10では、本来の棚卸しに近いものとなっている気がします。自分の今日一日の上で問題となったものと同時に、良かったところも見つめていこうとするものと思うのです。

もちろん、ステップ４は自分が過去生きてきた中での問題点を見つけていこうとするものだし、ステップ10は今日、もしくはごく近い最近のことを見ていこうとする時間的な関係はあるでしょう。でも大事なことは、自分というはかりのバランスを見積もっていこうとするところが大きな違いなのではないでしょうか。自分が悪かったところは目につきやすいものです。自分ができなかったことだけではなく、できたこと、ありがたかったこと、つまり感謝のリストを作ることでバランスが取れるのではないかと私には思えるのです。



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山口、ＡＡ宇部グループ　　Mike（マイク）