「安いパソコンはバカ」
値段の高いパソコンと、値段の安いパソコンは、いったい何が違うのか?
という、中年過ぎの男性が、パソコンの買い替えにあたって家電屋で店員に尋ねたところ、店員がそう言い放ったらしい
ちょうど実家で親が使うパソコンを5万ちょっとで購入したところ、親がエッセイ集みたいな冊子を自分に差し出して、そういう記事を読まされた
「安いパソコンはバカ」
と言われ、プロバイダーはどこか?メールアドレスはわかるか?という店員の問いに、パソコン関係に明るくない筆者は見当違いの答え方をしてしまい失笑されたというお話
正直、なぜ親が自分にこれを読ませたのかがよくわからず「5万ちょい」という、一般的な観点だと少し安めな値段でパソコンを購入してきた自分への皮肉かと思ったら
「ここに書いてあることはまんま自分の事だなって思って」
と、親の自虐だったらしい
元大手家電量販店の店員だった自分からすれば、ずいぶんと接客の下手な店員の話だなと思う
言わんとする事はわかるけど、「バカ」なんていう超抽象的な表現で例えて困惑させてるんだから
仮に自分が、パソコンに明るくない中年以上の男性に、パソコンの値段の高低でなんの差があるかを、大雑把にでもわかってもらえるように説明するならと、少し考えて出した答えが
「プロ野球選手と、草野球選手の違い」
と説明しようと思う
プロ野球選手は、野球が上手くて、CMにも出て、解説だってこなしちゃうくらいいろいろできる
草野球選手は、趣味としての野球はできるけど、ただそれだけ
(草野球はあくまで趣味だから、本業でいろんな事ができるという細かいところはスルーして)
つまり、値段が高くて性能が高い分、いろんな事ができる
安ければ、パソコンとして基本的な機能しか使えない
というだけの話
別に自分も自作が出来るほどパソコンに詳しい訳じゃないから、こんな事を自信満々に語るのもアレだけど、本当に詳しい人は、話を聞く相手にの最低限の知識を求めてくるからな……
安いパソコンは、インターネット、メールのやり取り、オフィスソフトを使っての書類作成、画像の加工等々、最低限というか、まあ専門家でもなんでもない人が、できたら良いなくらいの事ができる
高いパソコンは、自分で音楽作ったり、動画作ったり、ソフトフェア作ったり、大量の情報を分析してみたり……と、専門性に富んだ事をサクサクと行える
ちなみに、実は安いパソコンでも、高いパソコンで書いたような行為を行うことは不可能ではないのだけど、こういう専門性の高い行為は、値段が高く、性能の高いパーツを用いたパソコンでないとスムーズな処理を行えない為、物理的に可能であっても、現実的には難しい
1日で100kmの距離を移動しろと言われて、車やバイクならそんなに難しくないけど、ママチャリだと難しい。って感じ
物理的に、不可能じゃないでしょ?
さて、今回自分は実家で機械に明るくない親が使うパソコンを、秋葉原で5万ちょっとで購入した
正確に言えば、パソコンとしての本体のみで、画面は買っていない
マウスとキーボードは同梱されていた
この意味が分からなければ、スーパーファミコンの本体は買ったけど、テレビは買ってない。くらいに考えてほしい
本体が5万ちょいだから、最低限パソコンを扱えるようにする場合、モニタという画面が必要になる。スーパーファミコンだけ買ってもテレビがなきゃ遊べないからね
では、モニタを合わせてパソコンを扱えるようにしたら、結局いくらくらい値段がかかるのかというと、まあ7万円前後といったところ
車やバイク、家電等が、一つの大きな物体に見えて、様々なパーツで構成されているように、パソコンも
CPU、マザーボード、メモリ、ハードディスク等々と、一つの箱の中に様々なパーツが収まって作られている
でもって、正直自分はこの辺りにあまり詳しくはない
マザーボードはAMD A78チップセット搭載 だとか
CPUはAMD A10-7860K クアッドコア だとか
グラフィック機能はAMD RadeonR7 だとか
正直、そんなに良くわからない
でも、自分が買ったパソコンを、モニタやキーボード、マウス等々すべてが揃った物を家電量販店でフルセットで買おうとしたら、多分12万〜15万くらいはする。と思う
じゃあ何故自分は7万程度と、半額に近い安値で買えたのか?
別にバカだからではありません
結論から言うと、余計な物の一切が省かれているから
家電量販店で買う製品パソコンは、一般家庭で使う事を想定して、基本性能のほかに最初からいろいろなソフトフェアが入っていたり、保証、サポートを含んだ値段が加算されているので、必要な性能だけの物を買うより高くなる
それを一切省いたので、お値段お安め、というお話
もしこの話を読んで
「じゃあ私も、余計なソフトはいらないから、必要最低限で安く買う!」
と思った方、ちょっと待ってくださいね
この最低限のやり方は、パソコンに詳しい!と言わずとも、ある程度ソフトウェアを管理できたり、トラブルに対処する為の対応力が必要なので、残念ながら、だれでも取れる手段ではありません
正直、自分でも対応しきれない場合があると、友人の手を借りたりもします
ただ、これをキッカケとしていきなり飛び込んでパソコンに詳しくなるという手もありますね
ちなみに自分は秋葉原のドスパラ
http://www.dospara.co.jp/5info/cts_shop-akb_honten
ここで、今回パソコンを買ったのはここ
別に店の回し者じゃなくて、この手の最低限の構成パソコンを買える場所は、そんなに数がないので、友人に聞いてここしかないってことになった
まあ、買った店なんてどうでもいいんですがね……
結局何が言いたいかというと、パソコンの値段の高い安いは、パーツ構成、ソフトフェア、サービスの内容に左右されるので、高ければ高いほど良いというもんでもないし、逆に安ければ何でもいいというもんでもないんですね
自分の用途に見合う物を適正な値段で買う
本来それを手助けしてくれるのが、家電屋の店員なんですが……
冒頭で書いてある通り、多分今も昔も、相手の理解度に合わせて物事を説明できない人間ってのはいるもんで、「安いパソコンはバカ」とか言ってしまう訳ですわ
そういうのと接してモヤモヤしない為にも、まあ、パソコンは小難しい物と苦手意識を持たないで、自分から突っ込んで行ったらいいんじゃないかなぁと思うんです
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