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2016年10月07日14:37

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明治って面白い時代でさ

新政府「新たな国を作るにあたり、皆の意見を聞きたい。提案があったらどしどし上げてほしい」
田舎の百姓(と言ってもそこそこ裕福な地主だが)「全国の度量衡がばらばらで不便です。統一しては如何」
新政府「よい考えだ。統一にあたり世界の度量衡事情を知りたい。調査をしたいのだが生憎と金がない。ひとつ自腹で調べてはくれまいか」
田舎の百姓「よしきたお任せあれ」

理解をたすけるために言い回しはかなりアレンジしたが、
こういう現象がふつうに存在したのだよな。

民に自腹で仕事させる政府も政府だが、
二つ返事で引き受ける民も民というか、
いわゆるボランティア以上の、国の根幹に関わることが当然の如く民の自腹で行われるのは、
良くも悪くも現代ではまずありえまい。

それが起こり得たのは国の形がぜんぜん固まっていなかったことと、
国中の人々が「俺がやらねば誰がやる」の気概を持って事に当たったこと。
これらが要因ではないかな。

その気概と無茶振りとで世界でも類を見ない急速な近代化を成し遂げた稀有の時代だと思う。

背景には幕末、列強に併呑される恐怖があったり、
世界最高の識字率があったりと、
(文書で広く情報伝達できたのは大きいだろう)
幕末から明治にかけての人々の奮闘ばかりが要因ではないし、
無理のしすぎで様々な社会問題が起こるなど、
負の遺産も数多ある。
だから手放しで称賛できる類のものではないが、
しかし現代日本の基礎を築いたのはあの時代の人々だろう。
その辺、栄光と反省とを織り交ぜつつ、後世の糧にできたらいいね。

まあ今同じことをやるのがまず無理だけれども。




■明治維新150年で記念施策
(時事通信社 - 10月07日 13:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4230232
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