mixiユーザー(id:8808804)

2016年10月06日21:33

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1006-2i

終焉に至る音楽は、自らの音に耳をそばだてるかのよう

その深いストローク一本で多種多様な言語を操るヴィオラに、いつからか世界が静かに伴奏していることに気づく
絡め取られ自由を失い、束の間
多彩な言語を取り戻したかに見えるが世界の腹で呟くにすぎない
最期は自分を呑み込んだ腹が鳴らすふいごのような音を聞く
「インテルメッツィV」

#57
フォト

沈黙する世界を前に自分が砂の塔のようにコツコツと崩れていく音を聞くなか
意を決したように跳躍を試みるヴァイオリン、もう沈黙する世界に着

地はない
「赤い大地」
──【音楽】望月京の音世界 vol.1 室内楽/杉並公会堂
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