mixiユーザー(id:47361257)

2016年10月03日20:01

1784 view

人生、良きにつけ、悪しきつけ、何があるか分からない。

小林麻央がんステージ4「10年後も生きたい」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=4222873

市川海老蔵さんが記者会見で、質問を受けても、決して話そうとしなかった、小林麻央さんの乳癌の進行度。
明らかにしなかったのは、相当癌が進行していたから、だけでは無いと思う。

明らかにすることで、今度はマスコミがステージいくつなら、5年生存率がどうとか、余命がどうかと、専門家を引っ張り出して、きっと騒ぎ立てるだろう、と。
それを新聞やテレビで目にした、麻央さんがどう思うのか。

そこまで考え、海老蔵さんは、麻央さんの乳癌の進行度を決して話そうとしなかったのだろう。

それを今回、ブログの中とはいえ、麻央さん本人が、自身の乳癌のステージを明らかにした。
これは、物凄く勇気の要る、思い切ったことをされたと僕は思う。

この記事がそうであるように、麻央さんがブログを投稿すれば、必ずそれが記事になり、ニュースになる。
病状について、何か新しい情報はないかと、それこそ目を皿のようにして探し回っている。
会見でデリカシーのない記者が質問したように、麻央さんの乳癌の進行度は、マスコミにすれば、最も知りたい情報のひとつだったろう。

となれば、きっとマスコミはそのステージを元に、麻央さんの病状を推測し、5年生存率がどうとか余命がどうと、しなくても良い詮索をし、好き勝手に言い立てるに違いない。

そうしたことも分かっていて、麻央さんが今回のブログを書かれたのであれば、相当の勇気と覚悟があってのことだったろうと僕は思う。

同時に僕は、彼女の生き続けることについての決意表明だと感じた。
決して、末期であっても最期の最期まで、生き続けることを諦めず、闘病を続けていこうという、彼女の決意表明。

そんな今を懸命に生きようとする彼女に対して、予後がどうとか余命がどうとか言うのは、彼女に対して本当に失礼だ。
詮索するのは、本当にデリカシーのない行為。

思うが、人間なんてのは、果たして明日の命すら確実に保証されている訳でない。
今、この時、健康で何不自由なく暮らしている人だって、明日どうなるかなんて分からない。
病気で亡くなるだけでなく、不慮の事故で命を落とす人だっているし、殺される人も居る。
そんな人は今日、真逆自分が明日死ぬだなんて、今、この時思ってもいないだろう。

人間なんて、そんなもの。
誰も明日死ぬかどうかも分からないのに、勝手に命は長く続くものと思い込んでいるだけ。

もしかしたら、今分かっていないだけで、本当は既に重大な病気を抱えているかも知れない。
知らないだけで、健康と思い込んでいるだけで。

麻央さんには、愛する夫がいる。
そして、夫との間に生まれた、愛する娘と息子がいる。
愛する家族がいる。

その家族の為に、10年後も20年後も生きたいと思うのは当たり前のことだ。
その為に今を懸命に生きる。
このブログは、そんな懸命に生きようとする彼女の決意表明。

僕の知り合いに一昨年、86歳で亡くなった男性が居た。
その人は、肺癌で亡くなったのだが、実は、彼は50代の頃に末期の肺癌と診断された。
手術しようにも手の施しようがなく、結局、抗癌剤での薬物治療になったのだが、治療を始めて暫く、癌がみるみる内に小さくなり、最後には消えてしまった。

結局は、肺癌で亡くなったが、それまでの30年間、彼は生き続けることができた。

彼は亡くなる前にこう言った。

「末期癌を宣告された時、真逆自分がここまで長生きできるとは思わなかった。
あの時、諦めなくて良かった。
結果としてワシは、他の健康な人より長生きすることができた。
人生、分からないものだ。
人生、良きにつけ、悪しきにつけ、何があるか分からない。
要は諦めないことだ。」


49 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する