掛川の宿(現在の掛川市掛川)。ここの名産品は「葛の粉」こちらは
食べておいしいものです。当時の葛布の問屋を描いたのがこの絵
です。当時は掛川には葛布問屋が三軒あったが、図の三文字屋が
第一で二文字屋、一文字屋が次に続くが、どれも土蔵造りの立派な
店構えである。いずれも店の両側に看板を掛けている。
葛布というのは、葛の茎を刈り水にさらしてその繊維を紡いで、機織り
をして、布にします。袴などの布地として用いられますが、葛の皮まじり
に織って鬢道具入れの袋に仕立てることもあります。丈が一尺七八寸
もあるものが店頭に並べられていたが、これは街道を行き来する人が
使う藤行李(フジカズラで作った旅行用の荷物入れ)を入れる袋として売
られている。値段は百三十、四十文(約四千円)です。
古来、和歌にも詠みこまれたことがあります。仁和寺の和尚尊海僧正
(室町時代の僧)が、掛川で人に会えなくて恨んで読んだ和歌。
うらみこし くずてふぬのを 掛川の かかるも 干さぬ 涙なりかり」
今も残る掛川の小崎葛布工芸 電話0537−24−2222 掛西高校の
先輩のお店です。葛布の作り方ですが、葛のツルを刈り取り、水に晒して
繊維を採ります。それを紡いで横糸にします。機織り機で織って布になり
それを加工して、帯とか着物などを作ります。我が家にも色紙掛けがあり
ます。
妻の祖母は葛の繊維を意図に紡いでいました。今はこうした産業を
下支えする職人がいなくなりましたね。
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