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2016年09月29日23:24

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ジンバブエの現状>カリバダムによって発電される電気を送る3本の高圧線。ザンビア側は2本の高圧線、通常だったら1本、コンゴ共和国は0本で建設中でした。

2012年03月10日 19時56分39秒
アフリカ諸国との格の違いを見せつけられたジンバブエの現状

こんにちは。自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。モザンビークからジンバブエに入ります。

経済崩壊のニュースが流れたジンバブエを旅することはずっと前から楽しみでした。そのジンバブエで「アフリカの旅」は終ったかもしれません。経済崩壊したとはいえ、今までのアフリカ諸国とは格が違いました。

   【略】

そう、ジンバブエドルは消滅していました。代わって流通しているのが米ドルと南アフリカランドです。スーパーマーケット、ガソリンスタンド、道路の料金所とすべて米ドルで表示されていました。銀行のATMで国際キャッシングをすると米ドルが出てきます。これまではインターネットの料金を聞くと「1時間でこれだけの金額」という答えでしたが、ジンバブエでは「1ドルでこれだけの時間」という答えで奇妙でした。マーケットで野菜を買うときも「1ドルでトマト5個、1ドルで玉ねぎ5個」と言われたりしてました。だから「1ドルでトマト2個、玉ねぎを3個」という買物をしてました。瓶のコカコーラも50セントでした。40セントにも60セントにもできません。2本で1ドルにならないとお釣りが煩わしいですから

   【略】

ジンバブエはイギリスの植民地、白人国家ローデシアを経て、1980年に独立しました。アパルトヘイトを行っていた南アフリカを始め、ポルトガル植民地のアンゴラ、モザンビークと、南部アフリカに住む黒人にとって自由を掴むことは大変な時代でした。1960年に「アフリカの年」として一斉に独立した黒人主体の国家とは違います。ジンバブエは独立ともに白人社会と協力して順調な経済成長を続けました。大規模な農業生産は「アフリカの穀物庫」としてジンバブエ経済を支えていました。どこで歯車が狂ってしまったのでしょうか。

   【略】

そもそも最初からムガベ大統領は独裁的な手法をとっていました。それでも何とか国として成り立っていたジンバブエですが、1990年代後半から崩れ落ちて行きます。1997年に政権内部の腐敗からクーデターを起こしかねない軍部を抑える為に、軍部に影響のあるジンバブエ独立の為に戦った元解放ゲリラを懐柔する必要がでてきました。そのために行なった元解放ゲリラ向けの破格の年金給付は、国家財政を破綻させるのに十分でした。

   【略】

ジンバブエの2008年の大統領選挙は与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)のムガベ大統領と、最大野党の民主変革運動(MDC)のモーガン・ツァンギライ議長による決選投票となりました。最初の投票でツァンギライ議長より得票率の低かったムガベ陣営は徹底的な妨害工作に出ます。

   【略】

白人のジンバブエ人もみかけました。入国の際にモロッコから愛用しているターバンを腕に遊ばせていると「あら、あなた怪我でもしているの」と老人のご婦人。心配かけてごめんなさい。ご夫妻でイミグレーションで手続きをしていました。ちらっとみえたパスポートはジンバブエのものでした。また、たくさんの距離表示の矢印がある所で「写真を撮ってあげましょうか?」と話しかけてくれたのも白人のご婦人、こちらもご夫妻で車に乗っていました。南アフリカの人かなとも思って

   【略】

カリバダムによって発電される電気を送る3本の高圧線。ザンビア側は2本の高圧線、通常だったら1本、コンゴ共和国は0本で建設中でした。

   【略】


文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com)


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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://gigazine.net/news/20120310-zimbabwe-us-dollar/

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