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2016年09月23日21:46

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もし、中国が日本を併合することになったら・・・=中国メディア>!<光瀬龍『征東都督府』>?<P・K・ディック『高い城の男』

時代伝奇夢中道 主水血笑録

時代小説・時代漫画は言うに及ばず、伝統芸能からゲームまで、劇画からラノベまで、伝奇時代劇アジテーターが時代伝奇に関することなら何でも語ります


2016.06.30



光瀬龍『征東都督府』 巨大な歴史改変の先にあったもの




 光瀬龍が得意とした時代SFの一つ、レギュラーキャラクターであるタイムパトロールの笙子・元・かもめのトリオを主人公とする長編であります。現代の日比谷公園に突如出現した「日本人禁止進去 大清国征東都督府」の木札から始まり、歴史改変を狙う存在と対峙することとなった三人の戦いは……

 ある日、自分の財布の中身が、実在しない清国の紙幣とすり替えられていたことに気づいた元。時を同じくして、日比谷公園には突如として長大な鉄条網に取り巻かれた日本人の立ち入りを禁止するエリアが出現します。
 異変に気づいた時には、しかし元とかもめは何者かの手によって何処かへ送り込まれてしまうのでありました。

 二人が意識を取り戻してみれば、そこは「慶応31年」――江戸開城後の東北戦争において旧幕軍が勝利、日本の近代化が遅れたために日清戦争で日本が破れ、清国に占領された世界。
 そこで不審人物として警察に囚われたかもめは、悪徳警邏に落花狼藉の憂き目に遭わされ、元は清の占領政府・征東都督府傘下の情報処理御用掛となった元・新撰組の面々に激しく拷問されることになります。

 辛うじて窮地から脱した二人と合流した笙子は、この大規模な歴史改変の謎を探るため、東北戦争の決戦直前の時間に飛ぶのですが、そこで彼女たちが見たのはこの時代にあり得べからざるモノ。
 そしてさらに時空を超えた彼方で待っていたあまりに意外な真実とは……


 平凡な日常の中に、歴史上あり得べからざる存在が、というのは歴史改変ものの幕開けの定番かもしれませんが、本作はそれを実に鮮やかに決めてみせた上に、そこに展開される世界の改変ぶりの面白さが光る作品。
 個人的には歴史改変ものは好きではないのですが、しかし本作で描かれる慶応31年の世界は、そんな拘りをものともせず、なんとも魅力的であります。

 何しろ、メンバーのほとんどが戊辰戦争を生き残った新撰組が、情報処理御用掛――すなわち、一種のスパイ機関として存続しているのだから面白い。
 やはり生き残った沖田が、「オイコラ」な官憲となっているのは、いかにも作者らしい意地悪さという印象ですが、土方は数少ない世界の異変に気付いた存在として一人謎を追っていくという役回りで、実に格好良いのであります。

 また、勝海舟がお馴染みのべらんめえ口調はそのままに、得体の知れぬ黒幕として暗躍していたり、そこに樋口一葉やもう一人意外な作家が絡んだりと、ifの世界でありつつも、登場人物のその取り合わせとその役割付けは、流石というべきでしょう。
 そして物語の後半で展開される、歴史の分岐点たる東北戦争は、いわゆる架空戦記的な内容ではありますが、一種歴史書的なその丹念な描写と、参加する面々のオールスターぶり(何故か龍馬や高杉まで参戦)が楽しく、一つの世界を構築するならばこれくらいはやらねばならないのだな、と感じ入ったところです。


 が……それだけに終盤の破綻ぶりを何と評すべきか。
 連載小説ゆえの行き当たりばったり的な展開はさておき、クライマックスで提示される真実が――一種の読者サービスにすぎないと思われたものが全く別の意味を持つというのは面白いものの――物語の趣向全てを否定しかねないものであっただけに、少々どころではなく呆然とさせられた次第です。
(そもそも、こういう状況にならないよう、タイムパトロールは何がしかの対応をしているのが自然のような)

 しかしその一方で、巨大な歴史改変により幾千幾万もの人の運命を一種の生贄として歪めて、それによって得たものがただ……であり、そしてさらにそれが何億何十億もの運命を変えていくという、皮肉めいたものすら感じさせる突き抜けたスケール感(の振れ幅)は、これは作者ならではのものと言うほかないでしょう。

 時間SFとして、光瀬作品として、結末で描かれた痛切な無常感はやはり得難いものが感じられるというのも、また事実なのであります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2016/06/post-e857.html


2011-02-23



■[小説][感想]光瀬龍『征東都督府』

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あらすじ

ある日、財布の中身が「大清国征東都督府法幣一円」と書かれた紙幣に変わっていた。主人公たちがこの謎を調査するうちに、時間を跳ばされて、慶応31年に来てしまう(註:史実では慶応4年=明治元年)。この世界は、戊辰戦争で幕府軍が勝利するも、その後の日清戦争で日本が敗戦し、清の占領下に置かれ占領軍政府「征東都督府」によって統治された日本だった。さて誰が何の為に歴史を改変したのか?

歴史改変SF。光瀬龍おなじみの時間局員もの。まず前半の見所は、改変歴史の慶応31年の人々。征東都督府の傘下の情報処理御用掛という秘密警察みたいな部署の面々が元新撰組の面々だったり。掛の上層部である近藤勇・土方歳三や密偵・山崎烝なんかはイメージ通りなんだけど、現場のリーダー格の沖田総司がただの秘密警察拷問係みたいな扱いでちょっとガッカリ。あと暗躍する勝海舟がいいキャラなんだけど、話の展開上で別の時代へと直ぐに跳ぶので、結局投げっぱなしでちょっと残念。後半の見所は、時が跳んで歴史のターニングポイント・戊辰戦争。江戸城無血開城の後に押せ押せの官軍だけど、会津で奥羽列藩同盟軍に敗北(註:上には幕府軍と書いたけど、この頃には徳川慶喜は戦意喪失逃亡してたので、東北の諸藩の連合軍である奥羽越列藩同盟に旧幕府軍残党の榎本武揚や新撰組が合流して戦っていた。史実では直ぐに負けちゃうけど)。そして奥羽列藩同盟軍が捲土重来を期して江戸へ反攻。官軍と同盟軍が遂に関東で相打つ。とここまでで暗殺や病死しているはずの、坂本竜馬や高杉晋作らも入り乱れての戦乱が歴史書風に書かれているのは圧巻。…と細部は魅力的なんだけど、このオチが。。。かもめちゃんがあんな事になるなんて、ふざけるな光瀬龍!!!!!かもめちゃんとは、シリーズ通して登場する、主人公たち時間局員グループの一員で、リーダーを「笙子おねえさん」と慕う女子大生風の時間局員のマスコット的存在。それなのに…。最近の萌えの型にはまったストーリイに慣らされた歯牙なき豚としては、この展開にはもう何も言えない。エロいとの評判で読んだとはいえこの展開は、ひどいすぎるよ、光瀬先生。(ちょっと興奮しすぎたので後日ネタバレ感想書くかもです)

★★★★★



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http://d.hatena.ne.jp/akito0526/20110223/p1



もし、中国が日本を併合することになったら・・・=中国メディア
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2016年09月22日 22:32 サーチナ

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サーチナ


写真中国と日本は古代から現代に至るまで、時期によって主従、雁行、対立、友好と関係を変えながら共存してきた。日本が中国の一部になったことがなければ、中国全体が日本に併合されたこともないのである。それゆえ「もし日本と中国が一緒になったら」という想像がしばしば行われてきた。(イメージ写真提供:123RF)
中国と日本は古代から現代に至るまで、時期によって主従、雁行、対立、友好と関係を変えながら共存してきた。日本が中国の一部になったことがなければ、中国全体が日本に併合されたこともないのである。それゆえ「もし日本と中国が一緒になったら」という想像がしばしば行われてきた。(イメージ写真提供:123RF)
 中国と日本は古代から現代に至るまで、時期によって主従、雁行、対立、友好と関係を変えながら共存してきた。日本が中国の一部になったことがなければ、中国全体が日本に併合されたこともないのである。それゆえ「もし日本と中国が一緒になったら」という想像がしばしば行われてきた。

 中国メディア・今日頭条は19日、「もし中国がある日、日本を併合したらどうなるか」とする文章を掲載した。文章はまず「併合ではなく、日本側が臣下となることを自ら望む」ケースについて言及。それは、米国が日本をもはやアジアの「駒」とする必要がなくなった時に初めて実現する可能性があるとした。

 そして、仮に日本が「臣下になりたい」との意向を進んで示してきた時に、中国はどのような姿勢を取るべきかについて考察した。自治権を与えるか否か、どんな特別な法治が必要かといった点を考えることが重要であるとした。しかし、その一方で「実は、全ては妄想に過ぎないのである」として、日本が中国に対してへりくだるようなことはありえないとの見方を示している。そして「何といっても彼らは『小日本』だ。民族的な考え方が強い。武士道の精神にのっとってみな自害する。滅亡など恐れないのだ」とその「根拠」を挙げた。

 何はともあれ中国が日本を合併する、というのは現時点では夢物語に過ぎず、どのようなシナリオを描こうがそれは個人の自由である。ところで、もし中国に併合されたとして、果たして現代の日本人は「武士道精神にのっとり、民族の滅亡さえ辞さない」だろうか。現代の日本や日本人を、70年以上前の日本や日本人と同一視して考えるのは、あまりに短絡的だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

 


サーチナ
気をつけろ! 日本は領土の侵略者だけでなく、文化泥棒でもある!  
中国企業は小さな問題を隠したがる・・・日本を見習わねば、成長はない
日本人の特殊な民族性は、どうやって形成されたのか

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=97&from=diary&id=4206204
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