埼玉県民たるもの、午後の車中はだいたい 79.5を聞いているのですが。
ゴゴモンズという 噺家の三遊亭鬼丸と小林アナのやってる番組。
小林アナはまもなく番組卒業。
昨日の放送が印象深かったので書く。
全文暗記してるわけではないが 確かこんな話だったとおもう。
リスナーから小林アナへのお礼のお便り の紹介というところで鬼丸さんが読んだ手紙。
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主人が癌告知を受けて、病院までの送り迎え、見舞いの片道40分の車中で番組拝聴しておりました。
入退院を繰り返す主人、「次に入院することがあったら、もう家には帰れないと思ってください。」と医師に宣告されていましたにもかかわらず、入院することになってしまい、その送り道。
ラジオからは 「それほどでもない相談室」のお題で、【パンに挟む物】というリスナーからのお題に対し、鬼丸さんが 「ちんこー」と答えて 小林アナが爆笑している下りがあり、そのとき主人が・・・・・
ここまで読んで鬼丸さん 先が読めなくなってた。
涙声で続ける。
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そのとき主人がかすかにクスッと見せた笑顔が 最期の笑顔になりました。
お二人の掛け合いと、小林アナの豪快な笑いが大好きでした。
ありがとうございました。
鬼丸さん 声を詰まらせながら
「こちらこそありがとうございました・・・・・・・・・・・・ ラジオパーソナリティ冥利に尽きる。」
涙で詰まった鬼丸さんの声なんて聞くのも初めてだったし ラジオ壊れたかと思ったくらい。
ああ、この人はやはり善良なんだな、ってのと、このお便り、下読みしてないんだな スタッフがタイミング見て入れたのかしら とか 考えたら 世界の美しさが見えた。
二度と出られないであろう病院へ向かう道中、世界はどういう風に見えただろう。
灰色か、それとも光り輝いて見えただろうか。
それでも絶えず世界は回って。
死に行く者がいれば、日常を過ごす者。
そんなことを考えたら こちらも運転中に視界がぼやけた。
お題に対しての返事は 「ちんこー」だったのに。
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