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2016年09月17日18:38

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練習場より 2016.09.16号

熊田曜子のことを書くことになろうとは思いもしなかった。しかりロンハーで彼女が言ったことは正しいと思った。

通常、姿勢を良くする、背中をピンと伸ばすと言われたら、背中の筋肉に意識をする。しかし、背中の筋肉は基本的に背中側の表面についているため、強い力は発揮しにくい。支える姿勢を三角形としてみたとき底辺の長さが足りないからである。

背骨というものはキャメルクラッチの例を見ればわかるように前にはよく曲がるが、後ろには曲がりにくい。これは関節がそのようにはめ込まれているわけで、逆にいえば、それで姿勢を支えれば、筋肉は不要という事である。

もともと、四足歩行から二足歩行に遷移した時点で、猿などの類人猿は、体を垂直に支える必要があった。

多くの猿、類人猿がその支える役割は重力に任せている。つまり樹上生活により、ほっておいてもまっすぐなのである。

陸上歩行とする猿の多くは前傾姿勢である。見事な直立歩行を見せるのはよく訓練された猿のほかは、ボノボと猫以外は寡黙にして聞かない。

熊田曜子が語っていたのは、腹筋で姿勢が決まるという話である。少し抑えつけたくらい緊張している状態が、姿勢が良いという話である。

これに関連して思ったのは自然界で人間に特徴的なのは腹筋の発達ではないかと思ったのである。もとろん、人間の腹筋は、非常に恣意的な訓練によって生み出されるものであるが、そうではなくて、直立姿勢そのものが腹筋が関係しているのではないだろうか、という話である。

姿勢をよくする、背中をまっすぐしたければ、上半身を腹筋で支える。背中を意識するのではない、と考えた。

腹筋で全体を支える。首や背中の筋肉は基本的に、バランスを取るために行う。そう考えると、いろいろなことが理解できたような気がする。背骨を腹筋で支えるとすれば、肋骨を間接的にしたから押し上げる事になるのだが、これは、腹部で後ろに押すように支えるという形になる。

これは良い形での三角形になるし、背骨と腹筋の距離が三角形としても有効になりそうである。そもそもで、腹筋という大きな筋肉で支えるならば、背中の筋肉よりもよく働くだろうと思ったのである。

この考えは、ゴルフスイングにも影響すると思う。

ゴルフスイングはグリップとネックの運動を意識することである。その意味では、ゴルフスイングとは打つ前には既に終わっているのである。トップの位置で、すでにグリップとネックがどのように動けばよいかが頭の中で完結していなければならない。

そして、クラブの運動に対して、体の上半身が考えるべきは、その軌道から如何に正しく逃げるかである。スイングの軌道を邪魔しないように逃げなければならない。

クラブが100進む間に体は5程度しか進まない。この時間差を見れば、クラブの移動に対して体には十分な余裕がある。つまり、きちんと逃げるタイミングは取りやすいという事である。

クラブを早く振ろうとする必要はない。クラブがどう軌道するかさえ意識すれば、自然と速度も力も乗っかるのだる。

そしてシャフトの両端(グリップとネック)を意識するなら、それは円運動などではない事が判明するはずである。

ここでグリップ側の動きとネック側の動きをトレースすれば次のような事が言える。

ネック側(X1)は最も遠い位置からボールに向かって移動する。この時、移動点は円の軌道ではないはずである。上から斜めに滑り落ちながら、ある点から回転に近いように下に向かってゆく。

グリップ側(X2)も基本的にそれと同じ動きであるが、上下動が少ないかつ。左を向いていたものが、右を向くような反転をする。

これが二次元平面上ではなく、三次元空間で後ろから前へと移動する。この時の移動量は多い、少ないも関係するはずである。

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