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2016年09月15日23:58

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テコンV40周年!

■やはりガンダムが最強!?アニメファンが選ぶ「ロボットアニメ史上最強のパイロットキャラ」TOP20!
(キャラペディア - 09月15日 08:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=208&from=diary&id=4194191

「どんなに強いロボットを作っても、
韓国のテコンドーに
かなうわけがなかったんだ!」

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韓国のロボットアニメ
『ロボット テコンV』(1976年作品)で、
敵役のカープ博士が叫んだ言葉だ。

「ロボットアニメ史上最強のパイロット」
って言ったら、やっぱり韓国アニメ
『ロボット テコンV』のキム・フンを私は推す。

だって、テコンドーの
世界チャンピオンだもんねw

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何?マジンガーのパクリ?知ってる。
そういう単純な笑韓論調はもう飽きたよ。

そういうことを言い出したら、
日本の『闘将ダイモス』にだって
『テコンV』の逆パク疑惑が
持ち上がってきちゃうよ。

『ロボット テコンV』(1976年)
・主人公がテコンドーの達人。
・父が遺したテコンVに乗り込む。
・テコンVは脳波で操縦できる。
・主人公のテコンドーの動きをテコンVがトレース。 

『闘将ダイモス』(1978年)
・主人公が空手の達人。
・父が遺したダイモスに乗り込む。
・ダイモスは脳波で操縦できる。
・主人公の空手の動きをダイモスがトレ−ス。


パクリはパクリとして大いに嗤えばよいが、
そのパクリの中からも何がしかの
ユニークネスを汲み上げてくるのが、
評論ってもんでしょう。

『ロボット テコンV』は、
単にテコンVの造形がマジンガーに
似てるというだけにとどまらず
弓教授ならぬ「ユン博士」なる人物が、
「ジャパニウム鉱石」から
「光子力エネルギー」を抽出したりもするよw

でも、テコンVの主眼は
そういうところにあるんじゃないんだよね。

この作品が訴えてるのは、
「科学文明への異議申し立て」。

テコンVが立ち向かう敵勢力は
「赤い帝国」(ブルグン帝国)と名乗ってて、
赤い星をシンボルマークとしている。

要するに、韓国軍事政権時代の
過酷な検閲をくぐり抜けるために
反共アニメの体裁を取ってる訳なんだけど、

けっきょく、キム・チャンギ監督は、
左右のイデオロギー対立の視点から
共産主義を批判するのではなくて、
「科学万能主義」の権化として
「赤い帝国」を描く方向に舵を切っている。

国連軍は核兵器で
赤帝国のアジトを攻撃しようとするが、
フンはこれを制止して、
『テコンV』単騎で最終決戦に向かう。

そして「光子力ビーム」
(マジンガーの光子力ビームとは違って
胸の「V」字から出てくるビーム。
ブレストファイヤーもどきですね)
も、大いに活用しながら戦うんだけど、

ラスボスは、フンがテコンドーで倒す。

そして、冒頭に引用した

「どんなに強いロボットを作っても、
韓国のテコンドーに
かなうわけがなかったんだ!」

という、よく知られた爆笑セリフへと
繋がっていくわけだ。

核兵器よりも、光子力ビームよりも、
どんなロボットよりも
テコンドーは強い!というのが
この作品のテーマなんだよね(笑)

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すなわち、日本アニメの模倣と
国策への追随を装いながらも、
「科学文明」に「精神力」を対置して、
「親子の絆」とか 「テコンドー」のような
土着の泥臭いものをもっと大事にしよう、
というアツ苦しい主義主張を
テンコ盛りに盛り込んだこと。

これこそが、韓国アニメ史における
『ロボット テコンV』の最大の意義だと思う。

「3D技術では既に日本を追い抜いた」
とも言われる現代の韓国アニメ界だけど、
民主化以降、表現規制が
部分的にはむしろ厳しくなった点もあって、
今のところ、世界市場で
ヒットを飛ばした作品と言えば、
『ポロロ』『ロボカーポリー』などの
乳幼児向け分野にとどまっている。

『テコンV』以来の伝統である
「強烈な社会性・メッセージ性」を
貫いていくことができるかどうかが、
韓国アニメにとって、今後の成長を
左右するカギになっていくと私は思う。




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