８月２２日からＫＢＳ２の月火ドラマ『雲が描きし月の光』がスタート。
１８話予定。
２０１３年にWEB上で連載開始された人気小説を原作にした宮廷ロマンスドラマ。
原題の「그르미」は現在の韓国語では「그름이」が正しい表記だが、朝鮮王朝時代には「그르미」と表記されることもあったためわざとこうしたとのこと。
また、「그린（그리다）」は大きく「慕う／想う」と「描く」の意味があるが、原作の英語タイトルが「Moonlight Drawn by Clouds」となっているので「描く」のほうの意味なのだろう。
「雲」は「民」を意味し、「月の光」は「君主」を意味するそうで、全体としては「民の思いで描かれた君主」となるようだ。
時代は朝鮮第２３代王純祖の治世、息子の孝明世子（イ・ヨン）に代理聴政を任せることになる１８２７年前後の設定の模様。
２２代正祖〔チョンジョ〕（イ・サン）亡きあとわずか９歳で王になった純祖。当初は英祖の継妃貞純王后、その後は王妃の父キム・ホンにより権力を奪われた力ない王だった。純祖は王権の奪還に賢い息子イ・ヨンに希望を託し、キム・ホンの対抗馬チョ・マニョンの娘チョ・ハヨンをイ・ヨンの妃に選ぶ。しかし、イ・ヨンはハヨンより新しい内侍ホン・ラオンに心を奪われる自分に困惑しているのだった。。。
史料に沿っていない部分もあるドラマだ。史料によると純祖の正妃は１歳年上の純元王后ただひとり。その後に朝鮮の実権を握り勢道政治で国を腐敗させる安東金氏の金祖淳の娘だ。しかし、このドラマでは純元王后をかなり若返らせて継妃にし、それ以前にユン氏なる正妃がいたことにしている。さらに純元王后の息子である孝明世子をユン氏の息子に変えて純元王后、つまり安東金氏勢力と敵対させる模様だ。実際の孝明世子は純祖より早く亡くなり王になることはなかったが、ドラマの主人公である孝明世子はどうなるのだろうか。
イ・ヨンの護衛武士であり、後に放浪詩人になるキム・ビョンヨンがそのへんを暗示しているように思える。
■視聴率推移（ＴＮｍＳ全国版）
１話：８．７％
２話：９．３％
３話：１５．５％
４話：１７．１％
５話：１６．９％
６話：１７．９％
１週目はヒットドラマＳＢＳ『ドクターズ』の最終週と重なって一桁スタート。『ドクターズ』が去った２週目には大きく数字を伸ばして独走態勢に入る。
・『雲が描きし月の光（구르미 그린 달빛）』サイト＆データ
http://www.kbs.co.kr/drama/gurumi/index.html
■原作
ユン・イス著の同名ウェッブ小説
■脚本
キム・ミンジョン（学校２０１５）
イム・イェジン（学校２０１５）
■演出
キム・ソンウン（美しき伝説の商人キム・マンドク、ドリームハイ、ビッグ、恋愛の発見、学校２０１５）
ペク・サンフン（学校２０１５）
■登場人物 ＜実在した人物の生没年＞
孝明世子〔ヒョミョンセジャ〕／李旲〔イ・ヨン〕（パク・ポゴム／子役チョン・ユンソク）
１９歳／純祖の長男＜１８０９〜１８３０＞
ホン・ラオン（キム・ユジョン／子役キム・ジヨン）
１８歳／男装していて間違って内侍になった娘
キム・ユンソン（ジニョン／子役イ・ヒョジェ）
１９歳／朝鮮最高権力者の孫
世子嬪趙〔セジャビン・チョ〕氏／チョ・ハヨン（チェ・スビン）
１８歳／イ・ヨンの妃／重臣チョ・マニョンの娘＜１８０９〜１８９０＞
金炳淵〔キム・ビョンヨン〕（クァク・トンヨン／子役ノ・ガンミン）
１９歳／イ・ヨンの護衛武士／後の放浪詩人キム・サッカッ＜１８０７〜１８６３＞
＜王室の人々＞
純祖〔スンジョ〕（キム・スンス）
４０代／２３代王／イ・ヨンの父＜１７９０〜１８３４＞
淑儀朴〔スギ・パク〕氏（キム・ミソン）
３０代後半／純祖の側室＜？〜１８５４＞
明温公主〔ミョンオンゴンジュ〕（チョン・ヘソン）
１７歳／イ・ヨンの妹＜１８１０〜１８３２＞
永温翁主〔ヨンオンオンジュ〕（ホ・ジョンウン）
９歳／イ・ヨンの異母妹／母は淑儀朴氏＜１８１７〜１８２９＞
ウォリ（チョン・ユミン）
２０代序盤／明温公主に使える女官
＜キム氏一派＞
キム・ホン（チョン・ホジン）
６０代／朝鮮最高権力者／ユンソンの祖父
★金祖淳〔キム・ジョスン〕＜１７６５〜１８３２＞がモデル
中殿金〔チュンジョン・キム〕氏（ハン・スヨン）
２５歳／純祖の第２正妃／キム・ホンの娘／イ・ヨンの継母
★純元王后〔スヌォンワンフ〕／キム・ジョスンの娘＜１７８９〜１８５７＞がモデル
キム・ウィギョ（パク・チョルミン）
４０代／吏曹判書〔イジョパンソ〕／キム・ホンの一派
キム・グンギョ（パン・ジュンヒョン）
４０代／戸曹判書〔ホジョパンソ〕／キム・ホンの甥
＜チョ氏＞
趙万永〔チョ・マニョン〕（イ・デヨン）
５０代／礼曹判書〔イェジョパンソ〕／ハヨンの父＜１７７６〜１８４６＞
＜内侍府の人々＞
ハン・サンイク（チャン・グァン）
６０代／内侍府の長官
チャン内官（イ・ジュニョク）
２０代中盤／東宮殿担当内官
トギ（テ・ハンホ）
１７歳／ラオンの新米内官劣等生仲間
ソンヨル（オ・ウィシク）
２０代序盤／ラオンの新米内官劣等生仲間
ソン内官（チョ・ヒボン）
３０代後半／中宮殿担当内官／キム氏一派の回し者
マ従事（チェ・デチョル）
２０代中盤／ラオンたち新米内官の監督者
＜その他の人々＞
丁若�鼻魅船腑鵝Ε筌�ョン〕（アン・ナサン）
５０代中盤／ラオンの助力者／実学者＜１７６２〜１８３６＞
チャン・ギベク（？）
４０代／革命を夢見る白雲会のリーダー格
中殿ユン氏（ソ・ジョンヨン）
故人／純祖の第１正妃／イ・ヨンと明温公主の母
★架空人物？／こういう人がいたという記録はない
＜特別出演＞
作男（チャ・テヒョン）
お嬢さん（チョ・ヨジョン）
ラオンの母（キム・ヨジン）
コクトゥセ（チョン・ソギョン）
オムゴン（イ・ムンシク）
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