意外な劣等感…

■キスのとき「男子がすごく気にしていること」4選
(女子SPA！ - 09月07日 16:41)
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高２のクラスにＹ代いう小柄でちょっと可愛い女の子がおった。

放課後に仲間同士で彼女を入れて世間話をすることも多かった。

しかし何かにつけてＹ代は尖がってて、僕らの冗談にも笑いよらん、

他の女子とも特に打ち解けるいうわけでもない。

どっちかいうて気になる子やった。
　
　
ある時誰かが面白い冗談を彼女に振って様子を見たけど、

他の女子はみんな笑ろたのに、Ｙ代は相変わらずクソ面白くもない顔。

ちょっとワルしとって遊んでた僕はカチンと来て

みんなが帰ったあと帰り支度しとったＹ代に「ちょっと顔貸してくれ」言うて

放課後の薄暗い物理教室に連れて行った。

ここやったら誰も邪魔は入らん。
　
　
断るか思たらついてきよる。

「男連中はみんなキミが可愛い、できたら彼女になってほしい言うとるぞ」

と水を向けてみたけど相変わらずの仏頂面で、

「そんなん嘘や、誰が言うてるのん？わたしちょっとも可愛ないのに」

と相変わらず挑戦的。

大抵の女の子ならこう言われたら嬉しいはずやろ。

血の気の多い僕はムカッと来て「ほなオマエは男が嫌いなんか？」言うて

教室の大テーブルの上にＹ代を押し倒して無理やりキスしたった。

初めのうちは抵抗しよったけど、両腕を抑えてキスを続けたら大人しなりよった。
　
　
いっときの感情が収まって僕は彼女を助け起こして一応「ごめん」言うた。

「キミは充分可愛いやんか、なんで自分で自分を可愛い思えへんねん？」

て訊いたったら、背が低いこと、鼻が低いこと、顔にそばかすがあること、

目ェが片方だけ二重なこと、それに運動音痴てまるでアホらしい理由をヌカす。
　
　
「それが理由か、アホらし、僕ら男が集まったらいっつもキミの話ばっかりやど。

誰が彼氏第一号になるか僕ら競争してんねんで」という言葉が余程意外やったんか、

「それ、ホンマなん？」と半信半疑。


「そや、みんな誰がいっちゃん最初に告白するか言うとるで」

それを聞いてＹ代は初めて笑いよった。笑ろたらますます可愛いやんけ。
　
　
しょーもない劣等感から解放されたんか、Ｙ代はそれからよ〜笑うようになった。

２学期も終わりごろになったらクラスのアイドルやったな。
　
　
残念ながら僕が彼女の彼氏第一号にはなれんかったけど、

ファーストキッスを奪った男は僕やいうことを卒業するまで誰も知れへんかった。