僕が常々尊敬している女性に呉善花（オ・フォンファ）という人がいる。
１９５６年、済州島で生まれ、ソウルの大学を卒業した彼女は、
アメリカ留学へのステップとして２６歳で日本に来たころはガチガチの反日だった。
しかし１年、５年と日本に暮らしてみるうちに、
韓国の反日教育で刷り込まれていた
「残虐な日本人、冷たい日本人、少女をレイプする日本人」など
いくら目を皿のようにして探しても
日常目にする日本人の中には一人も見当たらない現実に不安になり、
彼女の中で化学反応が起き始める。
子供の頃からあれだけ徹底して叩き込まれてきた「反日教育」とは
いったい何だったのか、
韓国人インテリのアイデンティティである「反日」の根拠を失っていく彼女は
自信喪失に陥り、ノイローゼ状態になる。
１０年経った頃、
「残虐に朝鮮半島を支配し収奪した血も涙もない日本人」
などは完全な虚構だったことを遂に知るようになる。
現在拓殖大学教授になった彼女は、平成2年に著書「スカートの風」の中で
極めて冷静かつ公平な視点から日本で働き生活する韓国の女たちの生の姿を活写。
しかしこの本が韓国では非難轟轟となり、
『呉善花などという人物は存在しない、日本人が書いたのだ』というデマから、
特定された瞬間、売国奴と罵られ、殺人予告が舞い込み、里帰りさえ許されない。
彼女が取材した新宿歌舞伎町で働く韓国人ホステスは結束が強く、
寄れば母国の悪口や韓国人の遅れた点など口を極めて非難するくせに、
その場に一人でも日本人がいると彼女たちの態度は途端に豹変する。
彼女が「スカートの風」を書くために、
雑誌社を連れて歌舞伎町の生態を取材に行ったときのこと、
ホステス数人を集めて在日韓国人の実態を語らせたところ、
クラブのママがエライ権幕で取材を妨害した。
その理由とはこうだ：
「韓国人だけの間では悪口でも恥でもいくら話しても構わない、身内だから。
しかし少しでも韓国人の欠点を日本人の前で取材するアンタは赦せない」
と以後の出入りは禁止になった。
長年、大阪の国際都市で育って韓国人を身近に見てきた僕には
韓国人の二重性など当たり前すぎる話ではないか。
しかも韓国人は極端な男尊女卑で、女を男の性欲の対象としか見ず、
少しでも金を握ると見栄を張って贅沢する彼らのどんならん性格を、
僕は常に見てきたからだ。
彼女はそんな韓国人の本質を見事に言い当てているのである。
しかし彼女の「韓国人よ、目を覚ましなさい」という訴えに
素直に耳を傾ける韓国人は殆どいない。
これも韓国人に長い歴史を通じて植え付けられた「恨」の文化、
つまり自分の不幸を誰かのせいにしなければ生きていけない性のせいだろう。
それにしてもあの時、伊藤博文公の教えに素直に従っていれば、
今になってこんなに苦労することもなかったろうに…。
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