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2016年09月05日00:33

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『幻影の手術室 ─天久鷹央の事件カルテ─』

知念実希人 先生が贈る新感覚メディカル・ミステリー。第5巻は密室の手術室で透明人間
に殺されたという麻酔医の殺人容疑者に“鴻ノ池”が挙がり“鷹央”たちが動き出します。
(イラスト/いとうのいぢ 先生)

http://shinchobunko-nex.jp/books/180076.html


記録映像に映らない「見えない何か」。“鴻ノ池”が入院した清和総合病院の第八手術室
にまつわる幽霊話。その場所で死んだ麻酔医の死因の謎に加え、同じく手術を受け麻酔の
抜けた彼女の手に握られていたメス。謎はあるものの状況から彼女を送検しにかかる警察。

“鷹央”の介入に釘を刺す警察の裏をかく奇策で“鴻ノ池”から事情を聞き、彼女の心を
支えることになる“小鳥遊”がイイところを魅せます。人間関係も中々気になる点があり
疑わしさは増すばかりですが、得られる情報は限られ彼女の逮捕までも期限が迫ります。

“鷹央”にもたらされたある真実が謎解きを導くのが先か、“鴻ノ池”が逮捕されるのが
先か、手に汗握る展開に引き込まれました。謎解きの爽快感と意外性は圧巻の一言です。
落ち込んでいる“鴻ノ池”も新鮮でしたが、やはり明るく振舞うほうが良いと感じました。


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