私が高校生の頃、
カフェでひとりまったりしてたら、
私の隣で明らかに障害者と思われる男性が
タバコを吸っていた。
その男性は、
手をぶらぶらしながら、
タバコを口にくわえ
「きかんしゃとーます」
と言って来た。
私はシカトしては失礼だと思ったけど
どうしていいかわからずに
「え?あ、はい」
とぎこちない笑顔で応えた。
すると突然、
後ろのテ−ブルから
正義感の強そうな女性が現れて
「三人でいっしょに機関車ごっこしませんか?」
と笑顔で言って来た。
その女性は
「私、障害者をほっとけないんです」
とまた笑顔で言った。
その男性が
「じゃあえき、やって」
と言って
シュポシュポゆっくり走り出した。
「はーい、こちらが駅ですよー」
と女性は手を振った。
その男性は
女性の前を通過して行った。
「通過列車…」
私はカフェのフロアで
男性はこの女性のこと
ムカついてたのかな、と思った。
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