mixiユーザー(id:1492915)

2016年08月29日18:23

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-1の立方根

娘の宿題の数学の問題集を見ていたら、−1の立方根をωと書くことにして、なんてのがあったので、そんなものがあったなあというのを懐かしく思った。

ωと書いてしまうと、集合論が専門の私には「最小の無限集合」ωの方を連想してしまうので、この−1の立方根をωと書く流儀は忘れていた。

実際にωってiを使って書いたら何だったっけ?というのも忘れていた。確か√3が出て来たはず、2分の何とかだったと思ったものの不確か。それで計算してみた。

−1の立方根というのは、つまりx^3= −1となるということ。

つまりx^3+1=0。

この方程式を解けば良いということに気づけばあとは簡単な問題。

高校生にはおなじみの公式(a^3+b^3)=(a+b)(a^2−ab+b^2)を使って変形する。

(x+1)(x^2−x+1)=0

つまり、x+1=0または、x^2−x+1=0。

前者が「自明な解」−1をあらわす。後者が虚数解を与える。これは二次方程式の解の公式を使用する。

D=1−4=−3

よってx=(1±√(−3))/2 = (1±i√3)/2

実際計算してみると分子が、(1+i√3)^3=(1+3i√3+3i^2(√3)^2+i^3(√3)^3)
=(1+3i√3−3・3−i・3・(√3))=1−9= −8
分母が8だから、ちゃんと−1になっているのが分かる。

マイナスの方は符合を変えただけだから、同じ計算結果になるのは自明。
(大学の数学の授業なら教官が trivial と一言書くだけ)

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