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2016年08月29日10:17

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雪の冷熱利用

 冬に雪や氷を蓄え、それらの持つ冷熱を夏の冷房に使うことで、どれくらいの電力消費を減らせるか簡単に計算してみよう。
 1kgの雪や氷が持っている冷熱は約400kJ程度なので電力にして0.11kWh程度ですが、同じ冷熱をエアコンで得ようとするとAFP=4.5として0.025kWh程度で済みます。
 日本冷凍空調工業会の想定している6畳間の一夏の冷房負荷は1000kWh程度です。エアコンの消費電力に直すと200kWh弱です。
 この部屋を蓄えた氷や雪の冷熱でエアコン使用時と同じように冷房しようとすると9000kg必要です。6畳間の床面積は10m^2弱ですから、床面積一杯に0.9m厚の氷を敷き詰める必要があります。雪なら氷より軽いので部屋を埋め尽くすほどの雪になるでしょう。
 夏の初めに、これだけの量の氷や雪を用意するには、その何倍かの氷や雪を氷室に蓄えるか、電力を使って冷蔵保存する必要があります。
 以上の冷熱利用を要約すると、保存のためのエネルギーを無視した場合、氷や雪を50kg活用することで1kWhの電気エネルギーを節約可能です。
 100万kWの原発を1基運転すると日に2400万kWhの電力を生み出せます。同じエネルギーを氷や雪で代替するには12億kg必要です。桁が大き過ぎて分かり難いですが、東京ドーム1杯分程度の氷になります。
 東京ドーム1杯分の氷を利用することで、原発1基1日分です。稼動可能な原発を全部代替するには、どれくらいの量の氷や雪が必要になるのでしょう。

追伸
 検算していないので、指摘があったり自身で間違いに気がつくと随時編集します。

■小泉元首相が札幌視察「雪エネルギー利用が全国に広がれば原発いらない」
(HARBOR BUSINESS Online - 08月28日 09:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=219&from=diary&id=4164397
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