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2016年08月29日00:05

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k20160828

 2016年8月28日号。<朝日の看板記者が『シン・ゴジラ』に感動だと。これか
らは、うんと自衛隊を褒めてやってね>。


 3時半起床。都心にいる間はひと夏中、ずっとつけっぱなしだったエアコンを
切って、久しぶりに窓をあけた。湿度も下がっていてさわやかだ。
 「ブーメラン台風10号」のせいでマネジャーのT-1君とあたふたしている。進
路はずいぶんと東よりにはなったが、それでも東京から関西への私たちの動線あ
たりにどうひっかって来るのかわからないのだ。火曜日には『カツヤマサヒコSH
OW』の収録があってホストの私はぜったいに欠席できない。となれば一日早く入
るのがプロというものだろう。
 <非常に強い台風10号/今週前半に本州接近のおそれ>
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160827/k10010656351000.html
 <非常に強い台風10号は、沖縄県の東の海上を東寄りに進んでいて、小笠原諸
島では29日にかけて高波に警戒が必要です。台風は、進路を次第に北寄りに変え
て、今週前半に本州に近づくおそれがあり、気象庁は、今後の進路や情報に注意
するよう呼びかけています。>
 <中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大
瞬間風速は60メートルで、中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の
暴風が吹いています。>
 いやあ南の海でよく育ったものだ。このままだと上陸する時にも955ヘクトパ
スカルはあると思われる。ここ2、30年ではもっとも猛烈な台風だ。60メートル
の風というと、子どもなら軽々と吹き飛ばされると言われている。週明けは皆さ
ん、本当に注意して下さい。首都圏直撃ならば、できれば行政が呼びかけて学校
や会社は休んだ方がいいと私は思う。呼びかけるまでもなく、交通機関はほとん
ど動かなくなるかも知れない。というわけで私は今夜、尼崎市の家に行くのだが
、問題はゲストである。今回のおひと方は関西なのだが、もう一人の方は東京だ
ったかと。スタッフは頭が痛いことだろう。
 ようやくなんとなく続いていた夏休みモード脱却だ。お腹の調子もやや良くな
ってきた。今夜は尼崎なので弟に診てもらえるし。昨日は『ダイヤモンド・ザイ
』を書き上げたあと、19時半からグラスを片手にテレビの前に座る。私にはきわ
めて珍しいことである。NHKの『思い出のメロディ』を試聴するためだ。私の軍
歌おたくはご存じの通りだが、そこから引き続いて古い歌が好きなんですね。ふ
たつ驚いた。ひとつは、なんと昔のスタアだった歌手の方々のお元気なこと。
 『思い出のメロディ』は高齢化社会の今、むしろ大晦日の紅白よりもNHKの看
板になって行くかも知れない。皆さんの元気さにはこちらも愉快になる。歌詞が
ろくに聞き取れない最近の歌よりも私は圧倒的にこのころのものが好きだ。作詞
、作曲のクレジットに目をこらす。私の中では伝説的といっていい先生たちの名
前が並ぶ。歌と出演者それぞれについて自分がかなりウンチクがあることに驚い
た。これを書いているとキリがないので涙を呑んで割愛する。お名前だけ。
 <第48回 思い出のメロディ>
 http://www4.nhk.or.jp/omoide/167/
 だがもうひとつ、どうしても書いておきたいことがある。倍賞千恵子さんが登
場された時には驚いた。私には女優のイメージしかなかったからだ。歌われたの
は森繁久弥さん作詞作曲の『知床旅情』…違うのだ。その元歌である『オホーツ
クの舟歌』だった。倍賞さんはいつもこれを歌われるのだと調べて知った。歌詞
に驚いた。完全に北方領土への郷愁を歌っているのである。以下、よくまとめて
下さっているので、リンクさせていただく。ありがとうございます。
 <童謡唱歌こぼればなし番外編 知床旅情とオホーツクの舟歌>
 http://star.ap.teacup.com/hayami/474.html
 <オレーオレーオシコイ沖の声舟唄/秋あじだいエリャンサ/揚げる綱ゃ大漁
/霞むクナシリわが故郷/何日の日か詣でむ御親の墓に/ねむれ静かに>
 最後の4番である。まず詩人の端くれとして文章に圧倒されたことを記してお
く。『知床旅情』でも素晴らしいと思ったが、元歌の方がはるかにいい。森繁さ
んは天才というほかはない。さてここからはお馴染みの陰謀史観である(笑)。
NHKはこれを倍賞さんにどこで歌わせたか。なんと『羅臼国後展望塔』でロケを
しているのだ。伴奏のグランドピアノを持ち込んで。
 http://bit.ly/2bsrIUx
 すばらしい歌であり演出であった。日本人として心が揺らされた。そしていろ
いろと考えた。『オホーツクの舟歌』が『知床旅情』として流布したのは、当時
のソ連と日本国との力関係があったせいではないかとか、なぜいま「国営放送」
NHKが敢えて元歌を流したのか、とか。いよいよ岸田文雄外務大臣と安倍晋三首
相という戦後最強のコンビで、日本国はロシアと領土に関する直談判を開始する
。その前にNHKの看板番組でこれを流したことに、私は何か感じるものがある。
 北方領土に関する国民の関心は高くはない。だが昨夜、倍賞さんの熱演を聞い
た人々の中には「そうなのか」とはじめて知って感ずるものもあったはずだ。プ
ロパガンダとしてはよく出来ている。ただのノスタルジーではなく、いささか生
臭くそして頼もしい政治性まで感じた演出だった。

 というわけで、安倍さんとそのチームの勢いが止まらない。昨日のアフリカ開
発会議(TICAD)での基調演説は、もう完全に支那にケンカを売ったものであっ
た。この私でもいささか目が点になった。またおいおい書いて行くが、尖閣諸島
はいま天王山だ。それに向けて勝負に出たと言える。
 <TICAD VI開会に当たって・安倍総理大臣基調演説>
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/afr/af2/page4_002268.html
 この外務省のサイトから肝心なところだけを引く。
 <「質の高い」「強靭な」「安定した」という、3つの修飾語をアフリカにつ
けてみます。それこそ日本が,皆さまとともに目指すアフリカの姿です。
 「質の高いアフリカ」を、インフラ、人材、「カイゼン」の三要素がつくりま
す。>
 本当は「ワイロのないアフリカ」を提言しなきゃいけないんだけど(笑)。こ
こで挙げた3つはすべて支那にないものだ。そのことにアフリカの人々は気づい
ている。『カツヤマサヒコSHOW』に出てくれたジョン・ムウェテ・ムルアカさん
もいかに支那がアフリカを食い物にしているかを縷々語ってくれた。残念ながら
『SHOW』のサイトに採録はないので他メディアから。
 <ムルアカ氏/「アフリカ丸ごと中国化」の手口を語る>
 http://www.news-postseven.com/archives/20160318_392138.html
 ちなみに最初に支那がうまく入り込んだのは「ワイロ文化」で気が合ったから
だ。しかしアフリカの指導者層の実は多くは欧米に留学したインテリである。バ
ッタ役人がワイロをとってバッタもんを売りつけられていることにようやく気が
ついたところに、これまで日本で開催されていた会議をケニアに移し、安倍さん
が乗り込んだのだ。安倍さん、アフリカと関係ないことまで持ちだして支那を罵
倒した。やるなあ。
 <世界に安定,繁栄を与えるのは,自由で開かれた2つの大洋、2つの大陸の
結合が生む,偉大な躍動にほかなりません。
 日本は,太平洋とインド洋,アジアとアフリカの交わりを、力や威圧と無縁で
、自由と、法の支配、市場経済を重んじる場として育て、豊かにする責任をにな
います。
 両大陸をつなぐ海を、平和な、ルールの支配する海とするため、アフリカの皆
さまと一緒に働きたい。それが日本の願いです。>
 映像を見ていたが、万雷の拍手であった。支那の化けの皮が剥がれた瞬間であ
った。共産党独裁政権の中枢は、地団駄踏んで見ていたことだろう。いくら習近
平極悪パンダがメディアを統制しても、こういう優れたメッセージは支那の人民
に伝わっていく。ネットがあるからだ。
 すると求心力のために「面子を潰された」奴らが尖閣諸島を侵略するというこ
とは十分に考えられる。前面でのアピールではなく背後も護らなくては。私は尖
閣への支那の卑劣な上陸作戦はもはや近いと読んでいる。もちろん安倍さんたち
もそれがわかって挑発しているのだが、万全の備えが出来ているのかどうなのか
。
 かねてから帝国主義列強の時代が戻ってきたと書いてきたが、今回のアフリカ
での状況を見るとき、支那朝鮮を間にはさんで対峙していた大日本帝国とロシア
を見るようでもある。まことに複雑で知的な軍事、外交の戦いであった。幸い、
大日本帝国には人材がいた。今は、やや薄い。それがいささか気になるが、政治
家にはいなくともたとえば自衛隊や官僚の中には宝石が埋まっていることを私は
知っている。ようやくそうした人々の出番が来るのかも知れない。

 朝日新聞といえば、ただの商売便所紙であることはご存じの通りだ。「ススメ
一億、火ノ玉ダ」が昭和20年8月15日をもって民主主義を神のようにあがめるら
ようになったことで充分だろう。いままた、どうやれば商売を続けて高給を食み
続けることができるか考えはじめた気がして笑ってしまった。今朝の3面『日曜
に想う』である。
 <日曜に想う/ゴジラと保守、破壊と創造/編集委員・曽我豪>
 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12531648.html
 曽我豪さんと言えば『築地をどり』の大名取たちが次々と去ったあと、いまの
朝日の屋台骨を支える方である。そうですか。『シン・ゴジラ』観ましたか。映
画嫌いの私でも観に行ってきて、自衛隊の活躍ぶりに感動したものだ。しかし朝
日は自衛隊は大嫌いだからさぞかしムカついて帰ってきたのでは。ところが、読
んだ私は椅子から転げ落ちた。久しぶりのお決まりだが、ホントに落ちた。
 <映画「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督)を見た。前評判に違(たが)わず
、良く出来た政治ドラマである。戦前と同様、根拠なき楽観論は悲劇をもたらす
。だが危機に鍛えられてこそ成長も出来る。政治の影と光の両方が等分できちん
と描かれていた。日本の将来を論議する上で主権者教育の格好の教材となろう。
さすがに反対する政治家はいないのではないか。>
 コラムの冒頭である。このあとぐちゃぐちゃとオノレの政治的知識をずっと書
いているがケチな朝日はサイトではまた読ましてくれていないかも。それでよろ
しい。そんなところは読む価値がない。大切なのは私が国防軍がいかに必要かと
いうことで認めた『シン・ゴジラ』を<日本の将来を論議する上で主権者教育の
格好の教材となろう。さすがに反対する政治家はいないのではないか>とまで評
価していることである。もっと仰天。これ、どこかで読んだことありません?
 <根拠なき楽観論は悲劇をもたらす>。そうです。この日記で長年にわたって
書いてきたことだ。「利権談合共産主義」や「築地をどり」(笑)と並んで、あ
りがたいことにすっかり人口に膾炙した。まさか築地の超大名取から同じ言葉を
聞くとは。謙虚な私はときどき「このヒトは日記読んでいるのかな」とは思わな
い。しかし本人としては真ん中を歩いていると、いつのまにか世の中がこちらに
寄ってくるということだけは知っている。やはりゴーマン?(笑)。
 じわっとだが、朝日は媚びてきた。長年の『築地をどり』の観劇記者の目を甘
く見てはいけない。日曜日に想っちゃうあたりから「転向」を始めたのである。

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