(パ・リーグ、ロッテ1−4日本ハム、20回戦、日本ハム11勝9敗、25日、QVC)中田で奪首だ!! 日本ハムは25日、ロッテ20回戦(QVCマリン)に4−1で快勝。ソフトバンクが楽天に敗れ、今季初めて首位に浮上した。リーグ打点トップの4番・中田翔内野手(27)が一回の先制打を含む2打点で打線を牽引(けんいん)し、チームは4連勝。6月に最大11・5ゲーム差をつけられていたが、快進撃は止まらず、27日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する。
最後の打者を二ゴロに抑えると、プロ初完投勝利の増井は右手でガッツポーズ。マウンド上に歓喜の輪が広がった。打線を引っ張った中田は汗をぬぐった。
「打ち損じたけど、先制できてよかったね。いい所に落ちてくれた」
試合終了から56分後、ソフトバンクが楽天に敗れた。最大11・5ゲーム差あった6月24日から62日。昨年6月18日以来となる首位奪取だ。
まずは一回。中田は古谷のカットボールに食らいついた。左前に落ちる先制打。三回には左翼線へ適時二塁打を放ち、3点目をもたらした。この日は2打点。8月7日のソフトバンク戦から本塁打はないが、打点をリーグ単独トップとなる「86」に伸ばした。
27歳の主砲。20代前半の選手が多いチームではリーダーの自覚を持つ。年下の選手にノルマを課し、達成できれば、ご褒美をあげる「中田賞」を2012年に設立。昨年は大谷に数十万円の高級万年筆をプレゼントした。
今季は3年目・高梨が5勝(現在は7勝)、D2位・加藤(新日鉄住金かずさマジック)が20試合登板(現在は25試合登板)のノルマを達成し、オフにプレゼントする計画。若手の大きなモチベーションとなっている。
影の“メンタルコーチ”の一面も持つ。失点した投手には登板後、「お前の球なら大丈夫。気にするな」と尻をたたき、ミスをした後輩には無料通信アプリ「LINE(ライン)」のメッセージで励ましている。
6月19日から7月11日にかけて球団新記録の15連勝をマークしたチームの勢いは衰えない。リオデジャネイロ五輪に列島がわいた8月もここまで13勝8敗。6月25日以降は35勝12敗と勝率は・745を誇る。
きっかけとなったのが6月27日の西武戦(札幌ドーム)。一回に4点を先制されたが、岸から8点を奪って逆転勝ち。35歳の田中賢は「あの試合でチームの雰囲気が変わった」と振り返る。
チームは4連勝で、マイナス0・5ゲーム差に迫っていたソフトバンクに1・5差をつけた。残りは28試合。栗山監督は「ここから苦しくなる。みんなで一生懸命やって、信じていくしかない」と熱弁を振るった。
かねてソフトバンクを「ぶっ潰す」と発言した中田も「今は一試合でも落としたら厳しくなる立場。楽しみながらやれたらいいけれど、軽い言葉で済ましてほしくないね」と気合を入れ直す。
優勝へのマジックナンバーの点灯は最短で27日。日本ハムが連勝、ソフトバンクが連敗でマジック24が出る。主砲の存在感が増し、2012年以来のリーグ制覇が近づいている。
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